【広島vs川崎プレビュー】広島はサブの選手たちの突き上げに期待…2位の川崎はリーグ戦は10試合負けなし
サッカーキング2017年10月20日(金)18時36分
川崎の小林悠はここまで17得点をマーク。キャプテンとエースとしての働きを全うしている [写真]=J.LEAGUE
■サンフレッチェ広島 前節の鹿島戦で導入した4-1-2-3システムもまずまずの機能度
【プラス材料】
前節の鹿島戦を0-2で落として、リーグ戦7試合ぶりに敗戦したとはいえ、決定的なチャンスも作り、守備でも決して崩れてはいなかった。この試合から導入した4-1-2-3システムもまずまず、機能したといっていい。サテライトゲームの清水戦でも、0-0と引き分けながら内容的には大きな収穫を得た。ここ2試合で1得点しか取れていないことは事実だが、トレーニングでは皆川佑介や森島司が好調を維持。ヤン・ヨンソン監督も彼ら2人の先発起用を模索している。
また、ここのところベンチを外れている工藤壮人のモチベーションも落ち込みはなく、トレーニングでは見事な飛び出しからゴールを決めた。サブの選手たちも闘う準備がしっかりとできているのは、ヨンソン体制下の大きな特徴だといっていい。
【マイナス材料】
第27節の清水戦で3得点を奪ったとはいえ、ここ4試合で複数得点はその清水戦の1試合だけ。完封負けを喫した試合が最近5試合中2試合と得点力不足は明白である。チャンスの数は決して少なくはないが、最後の得点につながるプレーの判断、駆け引き、精度を欠いてしまっている。サイド攻撃が機能せず、裏への決定的なパスも出せていない。前線の流動性のあるプレーは面白さがあるが、それが実効性に結びついていないのだ。ヨンソン監督は運動量豊富な皆川やスピードとテクニックを合わせ持つ森島を起爆剤として先発起用することも考えているようだが、彼らには可能性はあるものの実績が乏しい。
失点もここ3試合続いており、前節は8試合ぶりに複数失点を喫した。ただ、サッカーは攻守一体。攻撃の復活なくして、堅守は取り戻せない。
文:紫熊倶楽部 中野和也
■川崎フロンターレ 前節の仙台戦は10人になりながらも3-2で勝利
【プラス材料】
リーグ戦は10試合負けなし。リーグ前節の仙台戦では家長昭博に退場処分が下り10人になりながらも、残り10分で2点差を跳ね返し、3-2で逆転勝ちするなどタイトルへの執念を見せた。
仙台戦では小林悠やエウシーニョといった決めるべき人による得点が生まれたのも好材料だ。「今日は点を取れたが、他のプレーは満足していない。でも、そういうなかでも点を取るのがFW」と小林。現在は自らの得点が勝利に結びつく結果にこだわっており、積み上げた得点数は17。得点ランクでも浦和の興梠慎三に次いで2位タイにつけている。
「チームが一番成長できるタイミング。勝ちながら進んでいきたい」と語るのは鬼木達監督。三好康児や長谷川竜也、知念慶といったルヴァン杯準決勝仙台戦で活躍した若手にも出番が巡ってきそうなだけに、彼らの奮起に期待がかかる。
【マイナス材料】
今節は家長とE・ネットが出場停止。攻守におけるキープレーヤーである中盤の2人を欠くなかで戦う試練のゲームとなる。
森谷賢太郎と組むボランチには中村憲剛、板倉滉、谷口彰悟を入れた組み合わせを今週のトレーニングでテスト。エドゥアルドを最終ラインで先発起用することで谷口をボランチに上げる形になりそうだ。
気がかりなのは、ここ最近のアウェイでの勝率の悪さだ。ホームでは勝ち点3を積み上げ続けている一方で、2-2で終わった第24節の甲府戦とスコアレスドローに終わった第27節の神戸戦などアウェイゲームでの取りこぼしが目につく。公式戦でもACL準々決勝の浦和戦やルヴァン杯準決勝の仙台戦でもアウェイゲームを落としている状況だ。
文:いしかわごう
【プラス材料】
前節の鹿島戦を0-2で落として、リーグ戦7試合ぶりに敗戦したとはいえ、決定的なチャンスも作り、守備でも決して崩れてはいなかった。この試合から導入した4-1-2-3システムもまずまず、機能したといっていい。サテライトゲームの清水戦でも、0-0と引き分けながら内容的には大きな収穫を得た。ここ2試合で1得点しか取れていないことは事実だが、トレーニングでは皆川佑介や森島司が好調を維持。ヤン・ヨンソン監督も彼ら2人の先発起用を模索している。
また、ここのところベンチを外れている工藤壮人のモチベーションも落ち込みはなく、トレーニングでは見事な飛び出しからゴールを決めた。サブの選手たちも闘う準備がしっかりとできているのは、ヨンソン体制下の大きな特徴だといっていい。
【マイナス材料】
第27節の清水戦で3得点を奪ったとはいえ、ここ4試合で複数得点はその清水戦の1試合だけ。完封負けを喫した試合が最近5試合中2試合と得点力不足は明白である。チャンスの数は決して少なくはないが、最後の得点につながるプレーの判断、駆け引き、精度を欠いてしまっている。サイド攻撃が機能せず、裏への決定的なパスも出せていない。前線の流動性のあるプレーは面白さがあるが、それが実効性に結びついていないのだ。ヨンソン監督は運動量豊富な皆川やスピードとテクニックを合わせ持つ森島を起爆剤として先発起用することも考えているようだが、彼らには可能性はあるものの実績が乏しい。
失点もここ3試合続いており、前節は8試合ぶりに複数失点を喫した。ただ、サッカーは攻守一体。攻撃の復活なくして、堅守は取り戻せない。
文:紫熊倶楽部 中野和也
■川崎フロンターレ 前節の仙台戦は10人になりながらも3-2で勝利
【プラス材料】
リーグ戦は10試合負けなし。リーグ前節の仙台戦では家長昭博に退場処分が下り10人になりながらも、残り10分で2点差を跳ね返し、3-2で逆転勝ちするなどタイトルへの執念を見せた。
仙台戦では小林悠やエウシーニョといった決めるべき人による得点が生まれたのも好材料だ。「今日は点を取れたが、他のプレーは満足していない。でも、そういうなかでも点を取るのがFW」と小林。現在は自らの得点が勝利に結びつく結果にこだわっており、積み上げた得点数は17。得点ランクでも浦和の興梠慎三に次いで2位タイにつけている。
「チームが一番成長できるタイミング。勝ちながら進んでいきたい」と語るのは鬼木達監督。三好康児や長谷川竜也、知念慶といったルヴァン杯準決勝仙台戦で活躍した若手にも出番が巡ってきそうなだけに、彼らの奮起に期待がかかる。
【マイナス材料】
今節は家長とE・ネットが出場停止。攻守におけるキープレーヤーである中盤の2人を欠くなかで戦う試練のゲームとなる。
森谷賢太郎と組むボランチには中村憲剛、板倉滉、谷口彰悟を入れた組み合わせを今週のトレーニングでテスト。エドゥアルドを最終ラインで先発起用することで谷口をボランチに上げる形になりそうだ。
気がかりなのは、ここ最近のアウェイでの勝率の悪さだ。ホームでは勝ち点3を積み上げ続けている一方で、2-2で終わった第24節の甲府戦とスコアレスドローに終わった第27節の神戸戦などアウェイゲームでの取りこぼしが目につく。公式戦でもACL準々決勝の浦和戦やルヴァン杯準決勝の仙台戦でもアウェイゲームを落としている状況だ。
文:いしかわごう
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