プリウスPHVで初優勝の嵯峨宏紀「今は『ありがとう』という言葉しかない」【第6戦GT300決勝会見】
大分県のオートポリスで開催された2021スーパーGT第6戦。10月24日に行われた決勝レースを終え、GT300クラスで優勝を飾った31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの嵯峨宏紀と中山友貴が決勝日を振り返り、シーズン後半戦に向けた展望を語った。
中山友貴/第1スティント担当
「2年ぶりの開催となるこのオートポリスでの第6戦は、昨シーズンは新型コロナの影響で開催ができなかったので非常に楽しみにしてサーキットに入りました。予選ではポールポジションを獲得し、まさか今日もトップでずっとレースを進めることができて優勝することができるなんて夢にも思っていませんでした」
「何度も言っていますが、正直今年は苦労しているシーズンがずっと続いていて、マシンの戦闘力的にも『難しいかな』と感じる部分も多かったです。ですが、今回のオートポリス直前にテストがあったことで、クルマの回生ブレーキのあたりの開発が非常に進み、クルマの戦闘力が上がったことで少し楽しみな部分がありました」
「結果的にこうして優勝できるとは思っていなかったので、本当に今はうれしい気持ちでいっぱいです。本当にチームのみなさん、スポンサーのみなさんに感謝しています。ありがとうございました!」
「次戦のツインリンクもてぎに向けては、自分たちのクルマはあまり得意ではないという印象がありますが、今回の結果が良かったことも踏まえ、流れ的には非常に良いものがありチームの士気も上がっているので、何とか少しでもポイントを獲り、最終戦の富士スピードウェイに向けて良い弾みをつけれたらなと思っているので、引き続き頑張っていきたいと思います」
嵯峨宏紀/第2スティント担当
「最後に勝ってから何年か経ってしまったので本当に今はうれしいです。プリウスPHVにマシンが変わってからなかなか結果が出せず、開発を任されている身としては本当に熟知たる思いがありましたが、こうして勝つことができて少しホッとしていますし、今までやってきたことが間違いではなかったということも感じていて、また次の車両に向けてのステップになると思います」
「兄弟車であるGR Supra GTは昨年から今年と、本当に猛威を振るっていて強いというなかで、プリウスPHVは置いていかれた感が少しあり、悔しい思いをしていました。ですが、こういうかたちで最高の良い結果を出すことができ、チームをはじめスポンサーのみなさま、もちろんブリヂストンタイヤ、トヨタのスタッフを含め、本当に感謝しきれません。今は『ありがとう』という言葉しかないです」
「僕たちはここまでの5戦、基本的に圏外を走っていたのでランキング、シリーズがどうとかはあまり関係がないですが、せっかく良い流れを作ったので、勝ったときこそですが、これから『何が良かったのか』ということを再検証し、もてぎに向けて『何が良かったのか』という理由を見つけておかないと今までの状態にすぐ戻ってしまうと思います」
「そのあたりをしっかりと、トヨタ、チーム、メカニックを含め、いろいろな方々とミーティングをして2週間後のもてぎでも良い状況が作れるように良い準備をして、悔いのないレースをしたいと思います」
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