「嫌われてもいい」…インドネシアで光る齊藤未月の強烈なキャプテンシー/AFC U-19選手権
サッカーキング2018年10月31日(水)8時49分
U-19日本代表の主将を務めている齊藤未月 [写真]=佐藤博之
やはり頼もしきキャプテンだな。AFC U-19選手権インドネシアを戦っているU-19日本代表の齊藤未月(湘南ベルマーレ)はチームの牽引者として、チームの守備の要として大きな存在感を放っている。
「僕の強みは守備。激しい寄せだったり、球際の強さ、ボールを奪う力では絶対に負けてはいけない。そこで自分の良さが出ると思うので、チームに必ずプラスになるプレーをしたいんです」
自分のストロングポイントを理解し、守備に穴を空けないように気を配り続けられる集中力とバランス感覚を持ち合わせている。だからこそ、周りも彼にキャプテンを安心して任せられるのだ。
グループリーグ第2戦のタイ戦ではスタメン出場すると、スタンド上段の記者席まではっきりと聞こえてくるほど大きな声で周りに指示を出していた。特に印象的だったのが、終盤で「さぼるな!!」と大声で発していたことで、「このチームはちょっとサボる傾向があるので、そんな感じで言わないと。キツいのは分かるのですが、キツいからと言って『なあなあ』にしたくない。僕は嫌われてもいいのでどんどん言って行きたい」と、まさにキャプテンの振る舞いだった。
もちろん言いっ放しではなく、「僕も球際の部分だったり、戦うということは誰よりもやらないといけないですから」と、自身にも言い聞かるようなプレーを見せる。
インドネシアとの準々決勝。日本が攻撃時には絶えず首を振って、どこが危険か、どこからカウンターが始まるかを常に確認してポジションを変えるなど、5バックで引いてきた相手に対して攻め込む中でも、リスクマネジメントを心掛けた。そして、相手ボールになった瞬間に守備のスイッチを入れて、鋭く寄せて行く。齊藤の持ち味はこの試合でも非常に効力を発揮していた。
6万人のインドネシアサポーターに取り囲まれた大アウェイの中で、近くの選手と積極的にコミュニケーションを取り、2点のリードを守り抜いて、2試合連続のクリーンシートによる勝利。厳しい環境下で掴み獲ったU-20ワールドカップの切符。齊藤は改めてこのチームが持つ力に気付いたという。
「凄いチームですよ。普通、『チーム内でミーティングをした方がいい』ようなことがあります。選手たちでミーティングをした方がいい雰囲気がある時もありますけど、僕自身は『このチームは必要ないんじゃないかな』と思ったんです。一人ひとり個性があるし、みんなそれぞれ考えられて、1つのことに向かってやれている。もちろん必要なときはやった方がいいと思うのですが、今のところ僕はやっていないし、必要ないと思っています。みんなやるべきことが分かっているし、結果としてグループリーグは1敗もせずに来られています。プロで出ている選手が多いですし、高校生でもプロになっている選手が多いので、もう『プロの自覚』というのを持っているんだと感じました」
インドネシア戦後、笑顔で話しているが、この言葉が出てくること自体が彼の持つ強烈なキャプテンシーである。
「代表では試合に出ても、出ていなくても、キャプテンとして自分の行動で周りに示して行く立場だと思っています。プレーはもちろん、私生活、言動もそうですし、周りが僕を見て学んでもらえるように、感じてもらえるように行動する。そこは自分の役割として強く意識をしています」
大会前にこう話していたように、キャプテンとしての強烈な自覚を持って、常に仲間一人ひとりの顔、チーム全体に目を配り続けていたからこそ、『ミーティングが必要ない』という判断を導き、自由をチームに与えた。もしここで何らかのエラーを感じ取っていたら、すぐにミーティングをしたはずだ。しっかりと全体の空気を汲み取って、その空気を壊さない立ち振る舞いをしたのだ。
まさにチームの頼れるキャプテン齊藤未月。次は史上初の大会2連覇に向けて、さらにそのリーダーシップを発揮せんと、チームに目を配りながら、インドネシアの地を踏みしめ続ける。
取材・文=安藤隆人
「僕の強みは守備。激しい寄せだったり、球際の強さ、ボールを奪う力では絶対に負けてはいけない。そこで自分の良さが出ると思うので、チームに必ずプラスになるプレーをしたいんです」
自分のストロングポイントを理解し、守備に穴を空けないように気を配り続けられる集中力とバランス感覚を持ち合わせている。だからこそ、周りも彼にキャプテンを安心して任せられるのだ。
グループリーグ第2戦のタイ戦ではスタメン出場すると、スタンド上段の記者席まではっきりと聞こえてくるほど大きな声で周りに指示を出していた。特に印象的だったのが、終盤で「さぼるな!!」と大声で発していたことで、「このチームはちょっとサボる傾向があるので、そんな感じで言わないと。キツいのは分かるのですが、キツいからと言って『なあなあ』にしたくない。僕は嫌われてもいいのでどんどん言って行きたい」と、まさにキャプテンの振る舞いだった。
もちろん言いっ放しではなく、「僕も球際の部分だったり、戦うということは誰よりもやらないといけないですから」と、自身にも言い聞かるようなプレーを見せる。
インドネシアとの準々決勝。日本が攻撃時には絶えず首を振って、どこが危険か、どこからカウンターが始まるかを常に確認してポジションを変えるなど、5バックで引いてきた相手に対して攻め込む中でも、リスクマネジメントを心掛けた。そして、相手ボールになった瞬間に守備のスイッチを入れて、鋭く寄せて行く。齊藤の持ち味はこの試合でも非常に効力を発揮していた。
6万人のインドネシアサポーターに取り囲まれた大アウェイの中で、近くの選手と積極的にコミュニケーションを取り、2点のリードを守り抜いて、2試合連続のクリーンシートによる勝利。厳しい環境下で掴み獲ったU-20ワールドカップの切符。齊藤は改めてこのチームが持つ力に気付いたという。
「凄いチームですよ。普通、『チーム内でミーティングをした方がいい』ようなことがあります。選手たちでミーティングをした方がいい雰囲気がある時もありますけど、僕自身は『このチームは必要ないんじゃないかな』と思ったんです。一人ひとり個性があるし、みんなそれぞれ考えられて、1つのことに向かってやれている。もちろん必要なときはやった方がいいと思うのですが、今のところ僕はやっていないし、必要ないと思っています。みんなやるべきことが分かっているし、結果としてグループリーグは1敗もせずに来られています。プロで出ている選手が多いですし、高校生でもプロになっている選手が多いので、もう『プロの自覚』というのを持っているんだと感じました」
インドネシア戦後、笑顔で話しているが、この言葉が出てくること自体が彼の持つ強烈なキャプテンシーである。
「代表では試合に出ても、出ていなくても、キャプテンとして自分の行動で周りに示して行く立場だと思っています。プレーはもちろん、私生活、言動もそうですし、周りが僕を見て学んでもらえるように、感じてもらえるように行動する。そこは自分の役割として強く意識をしています」
大会前にこう話していたように、キャプテンとしての強烈な自覚を持って、常に仲間一人ひとりの顔、チーム全体に目を配り続けていたからこそ、『ミーティングが必要ない』という判断を導き、自由をチームに与えた。もしここで何らかのエラーを感じ取っていたら、すぐにミーティングをしたはずだ。しっかりと全体の空気を汲み取って、その空気を壊さない立ち振る舞いをしたのだ。
まさにチームの頼れるキャプテン齊藤未月。次は史上初の大会2連覇に向けて、さらにそのリーダーシップを発揮せんと、チームに目を配りながら、インドネシアの地を踏みしめ続ける。
取材・文=安藤隆人
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