U-17日本代表、W杯8強をかけてメキシコとの大一番! 試合前に知っておきたい7つのこと
サッカーキング2019年11月6日(水)18時52分
FIFA U-17ワールドカップ ブラジル2019に出場中のU-17日本代表は、6日に行われる決勝ラウンド1回戦でU-17メキシコ代表と対戦する(日本時間7日午前4時30分キックオフ)。
日本は、U-17オランダ代表、U-17アメリカ代表、U-17セネガル代表が同居するグループDを首位通過。2勝1分け、大会唯一の無失点という好成績を残した。
4大会ぶりのベスト8進出をかけて戦う相手は、U-17ワールドカップで過去2度の優勝を誇る北中米の雄だ。これに勝って世界のトップ8へ名乗りをあげることができるのか。ここでは、知っておきたい7つの情報を紹介する。
■対戦成績はほぼ互角
U-17W杯で、日本はメキシコと過去に2度対戦。1勝1敗、2得点3失点とほぼ互角の戦いを繰り広げてきた。初顔合わせは、日本が開催国として初出場を果たした1993年大会だった。グループステージで同組だったメキシコと第3節で対戦すると、船越優蔵氏と松田直樹氏の得点で2-1と勝利。日本にとっての、U-17W杯初白星だった。一方、2度目の対戦となった2009年大会では、再びグループステージ第3節で対戦し、0-2と敗戦。10年ぶり3度目の対戦となる今回の一戦は、どちらに軍配が上がるだろうか。
■メキシコの勝ち上がりは?
メキシコは、今年5月に行われたCONCACAF U-17杯で大会4連覇を達成。“北中米王者”として、6大会連続14回目のU-17W杯に臨んでいる。グループステージは、イタリア、パラグアイ、ソロモン諸島が同居するグループFに属し、1勝1分け1敗。グループ3位となったが、第3戦のソロモン諸島戦で8-0の勝利を収めたことで各組3位の上位4チームに入り、6大会連続の決勝ラウンド進出を決めた。なお、今大会は北中米から4カ国が参加したものの、メキシコを除く3カ国(カナダ、アメリカ、ハイチ)がグループステージで敗退。メキシコは北中米勢“最後の砦”として日本戦に臨む。
■4カ月ぶりの再戦
実は、日本とメキシコは4カ月前に戦ったばかりだ。両チームは、今年7月に新潟県で開催された17歳以下の国際大会「国際ユースサッカーin新潟」で対戦。日本は杉浦力斗(興國高)の先制点でリードを奪ったものの、試合終了間際に逆転ゴールを奪われて1-2で敗れた。今回は全く異なる状況での対戦となるものの、当時の敗戦を知る半田陸(モンテディオ山形ユース)、藤田譲瑠チマ(東京Vユース)、三戸舜介(JFAアカデミー福島U18)らにとってはリベンジを果たす絶好の機会となる。日本に対して良いイメージを持っているであろうメキシコの鼻を折るような試合をしたい。
■イブラ絶賛のレフティー
メキシコの攻撃の核となるのが、グループステージ3試合で3ゴールを挙げているFWエフライン・アルバレスだ。チーム唯一の“海外組”で、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーに所属するレフティー。2019年シーズンのMLS開幕戦でトップチームデビューを果たすと、同僚の元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチが「MLSで群を抜いてベストのタレントだ」と大絶賛した選手である。また、“背番号10”を背負うFWイスラエル・ルナからも目が離せない。CONCACAF U-17杯では、アメリカとの決勝戦で優勝を決定付けるゴールを決めて、大会MVPに輝いた。今大会もグループステージ最終戦のソロモン諸島戦で2ゴールを挙げており、日本の守備陣は警戒が必要だ。
■ユース世代を熟知した指揮官
メキシコを率いるのは、同国出身のマルコ・ルイス監督(50歳)。現役時代はMFとして、メキシコの複数クラブでプレー。2000年に31歳でA代表デビューを果たすと、翌年に日本と韓国で開催されたFIFAコンフェデレーションズカップにも出場した。2014年から年代別のメキシコ代表監督を務めており、2年前には韓国で開催されたU-20W杯に参加。準々決勝で大会を制したイングランドに敗れたものの、チームをベスト8に導いた。今大会も“ベスト8以上”を目標に掲げており、日本戦は絶対に負けられない一戦となる。
■ベスト16の壁を超えられるか
日本にとっても、ベスト16は大きな山場と言えるだろう。昨年のロシアW杯、そして今年5月から6月にかけて行われたU-20W杯もベスト16で苦杯をなめたからだ。U-17W杯もまた例外ではなく、2年前の前回大会はベスト16でイングランドにPK負けを喫した。U-17W杯は過去4大会でグループステージ突破を果たしたが、決勝ラウンド1回戦で勝利を収めたのは、ニュージーランドを6-0で下した2011年大会のみ(同大会は準々決勝でブラジルに敗戦)。若い選手たちがベスト16の壁を乗り越えられるか否かは、日本サッカーにとっても重要な意味を持つはずだ。
■勝てば日韓戦
まずはメキシコ戦を勝利で飾ることが絶対条件だが、準々決勝に進めば“日韓戦”が実現する。韓国はフランス、チリ、ハイチが同居したグループCで2勝1敗の成績を収め、2位通過。5日に行われた決勝ラウンド1回戦の試合で初出場のアンゴラを1-0で破り、ベスト8に一番乗りを果たした。準々決勝の相手は、日本対メキシコの勝者。日本が勝ちあがれば、U-17W杯史上初の“日韓戦”が実現する。日本としては、今春のU-20W杯で敗れた相手に対してリベンジの機会を得るという意味でも、このメキシコ戦に負けるわけにはいかない。
(記事/Footmedia)
日本は、U-17オランダ代表、U-17アメリカ代表、U-17セネガル代表が同居するグループDを首位通過。2勝1分け、大会唯一の無失点という好成績を残した。
4大会ぶりのベスト8進出をかけて戦う相手は、U-17ワールドカップで過去2度の優勝を誇る北中米の雄だ。これに勝って世界のトップ8へ名乗りをあげることができるのか。ここでは、知っておきたい7つの情報を紹介する。
■対戦成績はほぼ互角
U-17W杯で、日本はメキシコと過去に2度対戦。1勝1敗、2得点3失点とほぼ互角の戦いを繰り広げてきた。初顔合わせは、日本が開催国として初出場を果たした1993年大会だった。グループステージで同組だったメキシコと第3節で対戦すると、船越優蔵氏と松田直樹氏の得点で2-1と勝利。日本にとっての、U-17W杯初白星だった。一方、2度目の対戦となった2009年大会では、再びグループステージ第3節で対戦し、0-2と敗戦。10年ぶり3度目の対戦となる今回の一戦は、どちらに軍配が上がるだろうか。
■メキシコの勝ち上がりは?
メキシコは、今年5月に行われたCONCACAF U-17杯で大会4連覇を達成。“北中米王者”として、6大会連続14回目のU-17W杯に臨んでいる。グループステージは、イタリア、パラグアイ、ソロモン諸島が同居するグループFに属し、1勝1分け1敗。グループ3位となったが、第3戦のソロモン諸島戦で8-0の勝利を収めたことで各組3位の上位4チームに入り、6大会連続の決勝ラウンド進出を決めた。なお、今大会は北中米から4カ国が参加したものの、メキシコを除く3カ国(カナダ、アメリカ、ハイチ)がグループステージで敗退。メキシコは北中米勢“最後の砦”として日本戦に臨む。
■4カ月ぶりの再戦
実は、日本とメキシコは4カ月前に戦ったばかりだ。両チームは、今年7月に新潟県で開催された17歳以下の国際大会「国際ユースサッカーin新潟」で対戦。日本は杉浦力斗(興國高)の先制点でリードを奪ったものの、試合終了間際に逆転ゴールを奪われて1-2で敗れた。今回は全く異なる状況での対戦となるものの、当時の敗戦を知る半田陸(モンテディオ山形ユース)、藤田譲瑠チマ(東京Vユース)、三戸舜介(JFAアカデミー福島U18)らにとってはリベンジを果たす絶好の機会となる。日本に対して良いイメージを持っているであろうメキシコの鼻を折るような試合をしたい。
■イブラ絶賛のレフティー
メキシコの攻撃の核となるのが、グループステージ3試合で3ゴールを挙げているFWエフライン・アルバレスだ。チーム唯一の“海外組”で、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーに所属するレフティー。2019年シーズンのMLS開幕戦でトップチームデビューを果たすと、同僚の元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチが「MLSで群を抜いてベストのタレントだ」と大絶賛した選手である。また、“背番号10”を背負うFWイスラエル・ルナからも目が離せない。CONCACAF U-17杯では、アメリカとの決勝戦で優勝を決定付けるゴールを決めて、大会MVPに輝いた。今大会もグループステージ最終戦のソロモン諸島戦で2ゴールを挙げており、日本の守備陣は警戒が必要だ。
■ユース世代を熟知した指揮官
メキシコを率いるのは、同国出身のマルコ・ルイス監督(50歳)。現役時代はMFとして、メキシコの複数クラブでプレー。2000年に31歳でA代表デビューを果たすと、翌年に日本と韓国で開催されたFIFAコンフェデレーションズカップにも出場した。2014年から年代別のメキシコ代表監督を務めており、2年前には韓国で開催されたU-20W杯に参加。準々決勝で大会を制したイングランドに敗れたものの、チームをベスト8に導いた。今大会も“ベスト8以上”を目標に掲げており、日本戦は絶対に負けられない一戦となる。
■ベスト16の壁を超えられるか
日本にとっても、ベスト16は大きな山場と言えるだろう。昨年のロシアW杯、そして今年5月から6月にかけて行われたU-20W杯もベスト16で苦杯をなめたからだ。U-17W杯もまた例外ではなく、2年前の前回大会はベスト16でイングランドにPK負けを喫した。U-17W杯は過去4大会でグループステージ突破を果たしたが、決勝ラウンド1回戦で勝利を収めたのは、ニュージーランドを6-0で下した2011年大会のみ(同大会は準々決勝でブラジルに敗戦)。若い選手たちがベスト16の壁を乗り越えられるか否かは、日本サッカーにとっても重要な意味を持つはずだ。
■勝てば日韓戦
まずはメキシコ戦を勝利で飾ることが絶対条件だが、準々決勝に進めば“日韓戦”が実現する。韓国はフランス、チリ、ハイチが同居したグループCで2勝1敗の成績を収め、2位通過。5日に行われた決勝ラウンド1回戦の試合で初出場のアンゴラを1-0で破り、ベスト8に一番乗りを果たした。準々決勝の相手は、日本対メキシコの勝者。日本が勝ちあがれば、U-17W杯史上初の“日韓戦”が実現する。日本としては、今春のU-20W杯で敗れた相手に対してリベンジの機会を得るという意味でも、このメキシコ戦に負けるわけにはいかない。
(記事/Footmedia)
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