FIAが再び技術指令書を発行、F1エンジン規則のグレーゾーンを排除。注目されるフェラーリのパフォーマンス
AUTOSPORT web2019年11月15日(金)7時50分
F1第20戦ブラジルGPを前に、FIAはチーム側に対し、パワーユニット(PU/エンジン)レギュレーションのグレーゾーンを確実になくすための技術指令書を発行した。
前戦アメリカGPでは、レッドブル・レーシングの問い合わせに答える形でFIAが技術指令書を発行、燃料流量に関するレギュレーションの明確化を行い、実質的に規則の抜け穴を塞ぐこととなった。レッドブルおよびメルセデスは、パワーの面で圧倒的優位に立つフェラーリが、不正を行っている可能性を疑ってきた。
アメリカGPで技術指令書が出された後の予選と決勝では、フェラーリのマシンは最速ではなかったため、同チームがこれまで規則の抜け穴を利用していたとの推測が高まる結果になった。しかし代表マッティア・ビノットは不正は一切行ったことがないと強く主張、うわさに対して怒りを示している。
今週末のブラジルGPを前にした水曜、再びFIAが新たな技術指令書(TD 38/19)を発行したと、Auto Motor und Sportが伝えた。今回はエンジン冷却システムにおける可燃性液体の利用についてのもので、FIAはこれをパフォーマンス向上のため燃焼に活用することはできないと説明した。
FIAはまた、オイルを燃焼室に混入させて燃焼してパワー向上を図ることを禁止する技術規則についても言及している。
今回の技術指令書がどういう経緯で発表されるに至ったのかは明らかになっていないが、再びフェラーリのライバルチームが行動を起こした可能性はあり、ブラジルGPでのフェラーリのパフォーマンスに注目が集まっている。
シーズン後半のフェラーリの躍進について、インタークーラーオイルを燃焼室に混入させるというトリックを使っているといううわさもささやかれていた。
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