エゴとは正反対? “稀代の点取り屋”カバーニの信条「ひとりでワールドカップを勝てる選手はいない」
サッカーキング2022年11月17日(木)17時31分
FWカバーニが自身の価値観を明かす [写真]=Getty Images
ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ(バレンシア/スペイン)が、今週末に開幕を控えるFIFAワールドカップカタール2022を前に、自身の価値観を明かした。16日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。
1987年2月14日生まれのカバーニは現在35歳。母国のダヌービオでプロキャリアをスタートさせて以降、ナポリやパリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・Uといった欧州有数のクラブでストライカーとしてゴールを量産してきた。セリエAで1度、リーグ・アンでは2度の得点王に輝いた同選手は今夏、キャリア6つ目のクラブとしてバレンシアに加入。ここまで今季のラ・リーガ7試合に出場し4ゴール1アシストを記録している。
カバーニはウルグアイ代表で通算58得点を記録し、FWルイス・スアレスに次いで歴代2位となる得点記録を保持している。同じ年に生まれたカバーニとL・スアレスが研鑽を積み、ウルグアイ代表史上最高のストライカーが誕生した。さらには、MFフェデ・バルベルデなどの有望選手も多く輩出しているウルグアイ。人口約350万人の小国がタレントを揃え、国際大会で結果を残していることについて、カバーニは“競争力”の重要性を説くとともに、自身のフットボールへの価値観も明かした。
「ピッチはどこにでもある。どんな地域にも、どんな場所にも、どんなに貧しいところにもね。ボールを蹴るスペースさえあれば、どこでだろうと試合ができる。プロとして要求される競争力は、すでにそこに詰まっているんだ。毎日、雨の中でも、どんな路面でも、裸足でプレーし、つま先を骨折して包帯を巻いでも、続けてきた。僕は常々、フットボールをすることと競技することは別物だと言っている」
「僕たちは“その本質”を守り続けてきたのに対して、現代のフットボールはそれを失いつつある。たぶん僕は、“この時代のフットボール”に対する考え方や価値観が違うのだろう。モダニズム、ソーシャルメディア、世界のあり方、技術の進歩、それらがフットボールにも忍び込んでいるのを、僕はいつも見ているんだ。そして、そういった要素がメンタリティを変えてしまうのもね」
「僕にとっては、たったひとりでワールドカップを勝てる選手なんていない。存在しないし、これから先にも現れないだろう。誰かが“何か”に魔法をかけることはできても、チームメイトが命をかけて走ることが必要なんだ。それがあまりにも忘れられがちだよ。その代わりに、ゴールを決めた選手、有名な選手、バロンドールに注目が集まっている。そうすると、本当に大切なことに気づくことができなくなり、チームが達成したいことの形が変わり、歪んでしまう。それを感じるし、僕自身も経験してきた」
「謙虚さが大事なんだ。最近の選手は、自分自身のことや個人賞のことを考えるあまり、自己中心的になる傾向が見られる…。彼らは、もっと素敵なものを捨てているように思える。もし僕でも、個人賞をもらったら、確かに嬉しい。自分が成し遂げたことを目に見える形で残してくれるから。でも、僕の人生は変わらない。最高の幸せとは、チームメイトみんなで撮った写真のことだよ」
これまでに5つのリーグとウルグアイ代表としてプレーし、公式戦通算434得点、26タイトルを勝ち取ってきたカバーニ。そんな稀代の点取り屋は、“エゴ”とはかけ離れた、チームへの忠誠心や連帯感を信条としているようだ。
1987年2月14日生まれのカバーニは現在35歳。母国のダヌービオでプロキャリアをスタートさせて以降、ナポリやパリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・Uといった欧州有数のクラブでストライカーとしてゴールを量産してきた。セリエAで1度、リーグ・アンでは2度の得点王に輝いた同選手は今夏、キャリア6つ目のクラブとしてバレンシアに加入。ここまで今季のラ・リーガ7試合に出場し4ゴール1アシストを記録している。
カバーニはウルグアイ代表で通算58得点を記録し、FWルイス・スアレスに次いで歴代2位となる得点記録を保持している。同じ年に生まれたカバーニとL・スアレスが研鑽を積み、ウルグアイ代表史上最高のストライカーが誕生した。さらには、MFフェデ・バルベルデなどの有望選手も多く輩出しているウルグアイ。人口約350万人の小国がタレントを揃え、国際大会で結果を残していることについて、カバーニは“競争力”の重要性を説くとともに、自身のフットボールへの価値観も明かした。
「ピッチはどこにでもある。どんな地域にも、どんな場所にも、どんなに貧しいところにもね。ボールを蹴るスペースさえあれば、どこでだろうと試合ができる。プロとして要求される競争力は、すでにそこに詰まっているんだ。毎日、雨の中でも、どんな路面でも、裸足でプレーし、つま先を骨折して包帯を巻いでも、続けてきた。僕は常々、フットボールをすることと競技することは別物だと言っている」
「僕たちは“その本質”を守り続けてきたのに対して、現代のフットボールはそれを失いつつある。たぶん僕は、“この時代のフットボール”に対する考え方や価値観が違うのだろう。モダニズム、ソーシャルメディア、世界のあり方、技術の進歩、それらがフットボールにも忍び込んでいるのを、僕はいつも見ているんだ。そして、そういった要素がメンタリティを変えてしまうのもね」
「僕にとっては、たったひとりでワールドカップを勝てる選手なんていない。存在しないし、これから先にも現れないだろう。誰かが“何か”に魔法をかけることはできても、チームメイトが命をかけて走ることが必要なんだ。それがあまりにも忘れられがちだよ。その代わりに、ゴールを決めた選手、有名な選手、バロンドールに注目が集まっている。そうすると、本当に大切なことに気づくことができなくなり、チームが達成したいことの形が変わり、歪んでしまう。それを感じるし、僕自身も経験してきた」
「謙虚さが大事なんだ。最近の選手は、自分自身のことや個人賞のことを考えるあまり、自己中心的になる傾向が見られる…。彼らは、もっと素敵なものを捨てているように思える。もし僕でも、個人賞をもらったら、確かに嬉しい。自分が成し遂げたことを目に見える形で残してくれるから。でも、僕の人生は変わらない。最高の幸せとは、チームメイトみんなで撮った写真のことだよ」
これまでに5つのリーグとウルグアイ代表としてプレーし、公式戦通算434得点、26タイトルを勝ち取ってきたカバーニ。そんな稀代の点取り屋は、“エゴ”とはかけ離れた、チームへの忠誠心や連帯感を信条としているようだ。
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