「最大の課題はイノウエだ」15戦無敗の欧州王者が井上尚弥との対戦熱望! タパレス戦は「勝つのは目に見えている」
タパレス戦を控える井上。世界的な声価を高める怪物には、各国の猛者から対戦願望が飛び交っている。(C)Getty Images
ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、来る12月26日にWBA&IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)と4団体統一戦を行う。ここで勝利すれば、史上2人目となる2階級での4団体統一をやってのける。
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キャリア25戦無敗(22KO)と文字通り敵なしの快進撃を続けてきた井上。あらゆる偉業をやってのけてきた30歳は、いまや世界各国のファイターたちから狙われる存在だ。WBO6位、IBF7位など4団体すべてで世界ランク入りしているリアム・デイビス(英国)も、日本が誇る“怪物”への憧れを口にする一人だ。
現地時間11月18日に、母国のマンチェスターで行われたEBUスーパーバンタム級王座戦で、挑戦者のビンチェンツォ・ラ・フェミナ(イタリア)を5回TKOで撃破したデイビス。これでプロキャリア15戦無敗とした27歳は、英公共放送『BBC』の地方ラジオ局「Radio Shropshire」の取材で「日本での試合は全く問題ないよ。きっと彼ら(日本人)はかなりの大金を払ってくれる。僕はそれだけで一生暮らしていけると思う」と吐露。井上との将来的な対戦実現を語った。
無論、現世界チャンピオンとの間に「差」があるのは理解している。デイビスは今年10月には、「イノウエに挑戦状を叩きつけるような真似はしない。それは彼がやってきたことに対して失礼だ。彼は偉大なボクサーなんだ」と吐露。自身のさらなる成長を見据えていた。
それでも世界中が認める怪物との闘いは、血気盛んな英国人ファイターにとって「キャリアの目標」でもある。来るタパレス戦について「イノウエが勝つのは目に見えている」と予想したデイビスは、「3階級の4団体統一王者はいないから彼が階級を上げても驚きはない。少なくとも自分だったら歴史を作りにいく」とも指摘。そのうえで自らの願望を強調した。
「今はとにかく世界タイトルが欲しいんだ。それこそ、俺がまだ獲得できていない唯一のベルトだからね。プランBはない。今後のキャリアを考えても、今の俺には世界タイトルを獲る以外にないからね。
世界タイトル獲得を成し遂げて、何年後かにキャリアを振り返った時に後悔をしないようにしたいんだ。最大の課題はイノウエになる。実現できれば、俺にとって間違いなく挑むべき試合になる」
井上への敬意を示しつつも、堂々と対戦要求を口にしたデイビス。欧州を舞台に進化を続ける27歳の“夢”が叶う日は訪れるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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