【名古屋vs湘南プレビュー】3位・名古屋と16位・湘南が激突…同カード初の『豊田スタジアム』開催を制するのは!?
サッカーキング2020年11月21日(土)2時38分
[写真]=三浦彩乃、鈴木颯太朗
■名古屋グランパス 最終手段のゼロトップが機能。勢いに乗る相手を退けられるか
【プラス材料】
死中に活を求めて見事に成功させた名古屋グランパス式のゼロトップは、MF阿部浩之とFWガブリエル・シャビエルのセンスと能力がチームカラーのハードワークと融合したことでFC東京という難敵を退ける力になった。
今節もその良い流れは継続が基本線で、そのうえで湘南ベルマーレの機動力と運動性能にどこまで力を発揮できるかはむしろ見ものというところ。時間をうまく使い、相手の隙を探すようなポゼッションではセンターバック2人の冷静さがカギとなり、ボランチのMF米本拓司とMF稲垣祥の2人もボール回収とパスワークのハブ役を同時にこなす高い集中力が求められ、それに応える様も観る側としては大きな楽しみになる。
3連勝中の相手は勢いがあるものの、それをうまくいなす試合巧者ぶりが見せられるか。
【マイナス材料】
FW不在の穴埋めにはひとつの解決策を見出せたが、本職のストライカーが2人も離脱してしまえば、当然のごとく交代要員の層は薄くなる。前節のFC東京戦はFW相馬勇紀が85分に登場したのみで、試合状況の変遷にどこまで18人全員で対応できるかは不明というのが正直なところ。相馬やMF石田凌太郎、DF成瀬竣平あたりはスタメンとは違う特徴を持つ選手だが、どれだけ試合に変化をつけられるかという点で交代策には不安が残る。
交代なしでも何とかできる日程になっているが、試合状況に応じるには時に選手の入れ替えが必須。先制点の行方次第では、そのマイナス要素がピッチに表れる可能性もあるにはある。どれだけの明確な役割や指示、意図を持たせられるかは、マッシモ・フィッカデンティ監督の腕の見せどころだ。
文:今井雄一朗
■湘南ベルマーレ 安定した守備が快進撃の原動力。惜敗した前回のリベンジを狙う
【プラス材料】
チームは好調だ。前節はヴィッセル神戸を2-0で下し、3-2で勝利した第23節・柏レイソル戦以降は4勝2分と6試合負けなし。目下3連勝中である。
特に目を引くのが失点数だ。負けなしの6試合に限れば、前述の柏戦と2-2で引き分けた第24節・サガン鳥栖戦以外の4試合を無失点に抑えた。現在の3連勝も横浜FC、横浜F・マリノス、神戸をいずれもノーゴールに封じている。
守備の安定は攻撃にも好循環をもたらしている。直近の3連勝は、いずれの試合も前半を粘り強く無失点に抑え、後半にゴールを奪ってつかんだものだ。相手に決定機を作られる場面はあるが、押し込まれても互いに助け合いながらピンチを守り抜き、勝利につなげる一体感がうかがえる。
また、GK谷晃生をはじめとする若手の躍動も頼もしい。
【マイナス材料】
終盤戦に入り、ケガで戦列を離れていた選手が徐々に復帰し始めていたが、第26節・横浜FM戦でFWタリクが途中交代したように、ここに来て再び負傷離脱者が出ている。現在はある程度固定化されたメンバーで結果を出していることもあり、ケガは懸念材料と言えるだろう。逆に言えば、チャンスをつかんだ選手の活躍が期待されるところでもある。
今節対戦する名古屋グランパスとの通算対戦成績は12勝4分17敗と、黒星が先行する。相手のホームでは5勝1分10敗とさらに分が悪い。ホームで行われた8月の前回対戦も、スコアレスでゲームを進めながら後半アディショナルタイムに失点して0-1で敗れた。初めて臨む『豊田スタジアム』で過去の戦績を覆せるか。
文:隈元大吾
【プラス材料】
死中に活を求めて見事に成功させた名古屋グランパス式のゼロトップは、MF阿部浩之とFWガブリエル・シャビエルのセンスと能力がチームカラーのハードワークと融合したことでFC東京という難敵を退ける力になった。
今節もその良い流れは継続が基本線で、そのうえで湘南ベルマーレの機動力と運動性能にどこまで力を発揮できるかはむしろ見ものというところ。時間をうまく使い、相手の隙を探すようなポゼッションではセンターバック2人の冷静さがカギとなり、ボランチのMF米本拓司とMF稲垣祥の2人もボール回収とパスワークのハブ役を同時にこなす高い集中力が求められ、それに応える様も観る側としては大きな楽しみになる。
3連勝中の相手は勢いがあるものの、それをうまくいなす試合巧者ぶりが見せられるか。
【マイナス材料】
FW不在の穴埋めにはひとつの解決策を見出せたが、本職のストライカーが2人も離脱してしまえば、当然のごとく交代要員の層は薄くなる。前節のFC東京戦はFW相馬勇紀が85分に登場したのみで、試合状況の変遷にどこまで18人全員で対応できるかは不明というのが正直なところ。相馬やMF石田凌太郎、DF成瀬竣平あたりはスタメンとは違う特徴を持つ選手だが、どれだけ試合に変化をつけられるかという点で交代策には不安が残る。
交代なしでも何とかできる日程になっているが、試合状況に応じるには時に選手の入れ替えが必須。先制点の行方次第では、そのマイナス要素がピッチに表れる可能性もあるにはある。どれだけの明確な役割や指示、意図を持たせられるかは、マッシモ・フィッカデンティ監督の腕の見せどころだ。
文:今井雄一朗
■湘南ベルマーレ 安定した守備が快進撃の原動力。惜敗した前回のリベンジを狙う
【プラス材料】
チームは好調だ。前節はヴィッセル神戸を2-0で下し、3-2で勝利した第23節・柏レイソル戦以降は4勝2分と6試合負けなし。目下3連勝中である。
特に目を引くのが失点数だ。負けなしの6試合に限れば、前述の柏戦と2-2で引き分けた第24節・サガン鳥栖戦以外の4試合を無失点に抑えた。現在の3連勝も横浜FC、横浜F・マリノス、神戸をいずれもノーゴールに封じている。
守備の安定は攻撃にも好循環をもたらしている。直近の3連勝は、いずれの試合も前半を粘り強く無失点に抑え、後半にゴールを奪ってつかんだものだ。相手に決定機を作られる場面はあるが、押し込まれても互いに助け合いながらピンチを守り抜き、勝利につなげる一体感がうかがえる。
また、GK谷晃生をはじめとする若手の躍動も頼もしい。
【マイナス材料】
終盤戦に入り、ケガで戦列を離れていた選手が徐々に復帰し始めていたが、第26節・横浜FM戦でFWタリクが途中交代したように、ここに来て再び負傷離脱者が出ている。現在はある程度固定化されたメンバーで結果を出していることもあり、ケガは懸念材料と言えるだろう。逆に言えば、チャンスをつかんだ選手の活躍が期待されるところでもある。
今節対戦する名古屋グランパスとの通算対戦成績は12勝4分17敗と、黒星が先行する。相手のホームでは5勝1分10敗とさらに分が悪い。ホームで行われた8月の前回対戦も、スコアレスでゲームを進めながら後半アディショナルタイムに失点して0-1で敗れた。初めて臨む『豊田スタジアム』で過去の戦績を覆せるか。
文:隈元大吾
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