MotoGP第15戦:レッドブルKTMテック3のオリベイラが母国グランプリで初ポール獲得。中上貴晶は11番手
MotoGP第15戦ポルトガルGPの予選がポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われ、MotoGPクラスはミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)が、最高峰クラスで初めてポールポジションを獲得。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はフリー走行4回目で転倒を喫し、予選では11番手だった。
フリー走行3回目は気温19度、路面温度19度のドライコンディションで行われた。セッション序盤、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)がトップタイムをマーク。2番手にはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)に代わってシーズンを戦ってきたステファン・ブラドルが続く。セッション開始20分には母国グランプリであるミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)が中上のタイムを上回ってトップに浮上。その5分後にはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が2番手につける。
残り時間20分を切って、中上がトップに浮上。その翌周にもタイムを更新し、1分39秒804のトップタイムをマーク。その後ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)やオリベイラが中上のタイムを更新し、残り時間が10分となるころジャック・ミラー(プラマック・レーシング)がトップに立った。
残り時間が3分を切ると、タイムアタックが激しさを増していく。残り時間1分でオリベイラがトップ、中上もタイムを更新するが、オリベイラのタイムには届かない。さらに終盤まで上位に浮上せずにいたアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が1分39秒355のトップタイムをマーク。しかし、オリベイラ、さらにはミラーが最後のアタックでリンスのタイムを上回った。
フリー走行3回目をトップで終えたのは、1分39秒205を記録したミラー。2番手はオリベイラで、3番手がリンス。4番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)は最後にタイムを更新。中上は5番手だった。前戦バレンシアGPでタイトルを獲得したジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)は初日のタイムを更新できず、3回のフリー走行総合としても15番手で予選Q2へのダイレクト進出を逃す結果となった。
フリー走行4回目ではポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)がトップタイムをマーク。オリベイラが2番手、中上が3番手。中上はセッション終盤、4コーナーで転倒を喫した。4番手にはマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、そして5番手にはA.エスパルガロが入った。
■オリベイラがポールポジションを獲得
予選Q1は路面状況により予定よりも5分遅れで始まった。気温は22度、路面温度は29度まで上昇。ミル、バレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT))、カル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)などがこのセッションから予選に挑んだ。
まず前半のアタックではA.エスパルガロがトップ、ブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が2番手につける。この時点でミルは6番手。
後半のアタックに入ると、モルビデリがトップタイムを更新。その直後、クラッチローがモルビデリのタイムをわずかに上回り、1番手につける。暫定2番手のモルビデリは時間いっぱいまでアタックを行うことなく、ピットに戻った。
ビンダーが最後のアタックで自身のタイムを更新するがトップ2のタイムに届かず、クラッチローとモルビデリがQ2進出を決めた。ロッシは7番手で17番グリッドを獲得。ミルはまさかの10番手に沈み、20番グリッドとなった。
続いて行われたQ2では、前半のアタックでQ1からの予選となったモルビデリがトップタイムを記録する。2番手はミラー、3番手にはヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)がつけて後半のアタックに入る。
残り時間3分、ザルコが転倒を喫する。ここでクラッチローが2番手に浮上。クアルタラロが3番手タイムをマークした。トップは依然としてモルビデリがキープ。モルビデリは自身のトップタイムを更新して1分38秒936を記録する。
しかし残り時間1分を切って、オリベイラがモルビデリのタイムを更新。1分38秒892を叩き出してトップに躍り出た。オリベイラはこのタイムでポールポジションを獲得。オリベイラとしては最高峰クラスで初のポールポジション獲得となるとともに、母国グランプリでポールシッターとなった。
2番手はモルビデリ、3番手はミラーのふたりがフロントロウに並ぶ。クラッチローは4番手。2021年はヤマハのテストライダーに就任するクラッチローは、レギュラーライダーとして最後のMotoGPの決勝レースを4番グリッドから迎える。
5番手はクアルタラロ、6番手にはこの週末好調のブラドル。リンスは10番手で、ミルの20番グリッドとともに、スズキのふたりは後方グリッドからのスタート。コンストラクターズタイトルに挑む。
中上はフリー走行4回目の転倒が響いたか、11番手。2021年シーズンはMotoGPへの参戦を“休止”するアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)は12番手だった。
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