WRC:2018年もMスポーツ残留のオジエ「まだラリーを戦うと、いろいろな感情が湧く」
2018年のWRC世界ラリー選手権にMスポーツから参戦し、6年連続のシリーズチャンピオン獲得に臨むセバスチャン・オジエは「ラリーを戦うことで、まだいろいろな感情が湧く」ことが、チームに留まった要因だと語った。
2016年までフォルクスワーゲンからWRCに参戦し、シリーズ4連覇という圧倒的な成績を残してきたオジエ。しかし、チームが2016年限りでWRCから撤退したため、2017年はMスポーツへ移籍してシリーズに臨んだ。
プライベートチームのMスポーツは、フォルクスワーゲンとは異なり資金が潤沢ではなく、またドライブするフォード・フィエスタWRCも自身が開発に従事してきたマシンではなかったが、オジエは移籍初戦の開幕戦モンテカルロで優勝。
その後も第4戦ツール・ド・コルスまで4戦連続で表彰台を獲得するなど、安定した速さを発揮。優勝したのは2戦に留まったが、最終的に全13戦中12戦でトップ5フィニッシュを飾り、自身5度目のWRCチャンピオンを獲得した。
2018年に向けて、オジエは以前から「(Mスポーツと技術提携する)フォードの関与強化がなければ残留は難しい」と発言してきており、一部では現役引退の可能性も噂されてきた。
しかし、最終的にオジエはMスポーツ残留を決断。現時点でフォードがMスポーツへの関与を強めたのかは明らかにされていないものの、2018年も引き続きフィエスタWRCをドライブして、6度目のシリーズ制覇に挑む。
「2018年に向けたプランを、ようやくアナウンスすることができてうれしい」とオジエ。
「Mスポーツとともに成しとげたことは、本当に信じられないことだった。この旅を続けていきたいと思ったし、今年勝ち取ったものを一緒に守りたいと思ったんだ」
「2017年シーズンは1年を通して、本当に僅差の争いが続いてエキサイティングなものになった。ひとりのドライバーとして、この戦いに関わり続けたいと思ったんだ」
「まだ、このスポーツを戦うことでいろいろな感情が湧いてくるし、チームも熱意を持って戦っている。だから、しっかりと決断を下すことができた。来年、ともに多くの成功を手にするために全力で挑むよ」
オジエとともにMスポーツからWRCに参戦するエルフィン・エバンスは「2017年はチーム全体にとって素晴らしいシーズンだったから、2018年もその一員に加われるなんて最高だ」とコメント。「(2018年開幕戦)モンテカルロでステアリングを握るのが待ち遠しい」と語っている。
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