マゼピン父、F1チーム買収は「まだ実現の可能性がある」と諦めず。息子ニキータのキャリアとは関係ないと主張
ドミトリー・マゼピンは将来F1チームオーナーになる野望を今も抱いているが、彼の計画は息子であるニキータ・マゼピンのF1キャリアとは関係がないという。
ロシアの富豪であるマゼピンは、所有している肥料会社『ウラルカリ』によるハースF1チームへのスポンサーシップを通じて、ニキータのF1昇格を可能にした。2018年にはフォースインディア買収に乗り出したが、ローレンス・ストロール率いる投資家コンソーシアムに入札で負けてしまった。
マゼピンは息子のおかげでF1に一歩足を踏み入れているが、すでに重要なものになっている彼のモータースポーツのポートフォリオに、グランプリチームを追加したいと考えている。
「我々はモータースポーツに大きな野望を抱いているが、F1チームの買収に失敗したことがある」とマゼピンはロシアの『Match TV』に語った。
「我々にとってまだ実現の可能性があることだ。このことはニキータとは関係ないが、我々の長期計画によって決められている。それどころか、F1における存在を拡大したいと考えている」
「我々はFIA-F4、F3、F2に参戦しているハイテックを所有しているが、この活動の頂点はF1チームを所有して完全なレース組織となることだろう」
マゼピンは現在のところ実際に手がけている件はないと述べたが、これから起きるかもしれない展開や機会には引き続き注意を向けていくという。
「現在のところ我々はいかなる交渉も行っていない。なぜなら2022年にどのチームが成功しどのチームが成功できないかという点で、誰もが状況の展開を見る時間をとっているからだ」
「もし2022年にある小規模チームが突如として成功したら、もちろん彼らの価値と魅力は大きくなるだろう」
来シーズン、ウラルカリはハースのメインパートナーを引き続き務める予定だ。ウラルカリはジーン・ハースのチームへの基本的な財政支援を増やすことはしないが、マゼピンはもうひとつの契約をチームと結ぼうとしている。それはハースがスタッフを維持し、来年の23戦という過酷なスケジュールのなかでモチベーションを高めるための報奨制度を提供しようというものだ。
「我々には既存の契約があるが、来年に向けて追加の契約を自発的に提案している。スタッフメンバーがチームに残り、関与をさらに深めるよう鼓舞するためで、23戦にわたってマシンを整備し、23の異なる国々に飛ぶことは難しいことだと共感するものだ」
「ここでは人的要素が非常に重要だ。それがチームとともにスタッフのモチベーションを高めたいと思う理由だ。我々はスポンサーとしてチームの一員になりたいと思っている」
ハースは今シーズン苦戦しており、チーム代表のギュンター・シュタイナーは予算内でチームをなんとか運営している。予算には開発費が含まれておらず、ほとんどのリソースは非常に重要な2022年の完全に新しいマシンに注がれている。マゼピンは、来年はよりよい結果を残すことができると考えている。
「我々は喜んでいる。まず、このような契約を結ぶことに相互に関心を見出したことについて、チームに感謝している」
「チームは懸命に仕事をしているが、我々は大きなチャンスを目にしている。共に努力することで、来年はさらに上の結果を出すことができるだろう」
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