WRC:ヒュンダイ所属コドライバー、セブ・マーシャルが2019年トヨタ加入。クリス・ミークとコンビ
2018年のWRC世界ラリー選手権にヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)のコドライバーとして参戦したセブ・マーシャルがチームを離脱。2019年はクリス・ミークのコドライバーとしてTOYOTA GAZOO Racing WRTからシリーズに参戦する。
1988年イギリス生まれのマーシャルは、まだ10代だった2004年にコドライバーデビュー。イギリス国内のラリー選手権などに参戦してきた。
2010年にはJWRCへスポット参戦を果たすと、2014年にはケビン・アブリングとコンビを結成。その翌年にはヒュンダイ・モータースポーツへ加わり、ヒュンダイi20 WRCでWRC最上位クラスデビューを果たしている。
2017年には勇退したジョン・ケナードに代わって、パッドンのコドライバーに就任。2シーズンに渡ってコンビを組み、2018年の第13戦オーストラリアの2位表彰台を含め計4度のポディウムフィニッシュを飾っているが、これまでシリーズにフル参戦した経験はない。
マーシャルは12月4日にTwitter上で「2019年のWRCについてお知らせがある」と投稿。2018年限りでヒュンダイを離れ、2019年はトヨタへ加わることを発表した。
新たにコンビを組むミークは、これまでポール・ネイグルと組んでWRCに参戦してきたが、トヨタへ加入する際に関係を解消している。
「ヘイデン(パッドン)と組んだのは短い時間だったが、その間に素晴らしい成績を収めることができた」とマーシャル。
「複数回ステージ優勝を飾り、表彰台にも上がることができたし、ほかにも輝かしいリザルトを残してきた。ヘイデンと過ごした時間は間違いなく僕のキャリアにとってハイライトになった」
「僕たちのパートナーシップは強力なものだったから難しい決断だったけれど、決して無視できないオファーを受けることができた。だから、2019年はクリス・ミークのコドライバーを務めることにした」
「(ポール・ネイグルの)後任として重責を果たさなくてはならないけど、クリス(ミーク)とTOYOTA GAZOO Racing WRTとともに働くことを楽しみにしている。そして僕にとって初のシリーズフル参戦も果たすことになる」
「最後にヘイデンと、この4年間を共にしたヒュンダイチームのスタッフ全員に心からの感謝を伝えたい。素晴らしい経験と思い出が詰まった時間だった」
またトヨタも公式フェイスブックでマーシャルの加入を発表。マーシャルを歓迎するとともに「クリスとセブは今月中には共同作業を開始し、2019年の(第1戦)モンテカルロでのヤリスWRC実戦デビューへ準備を進める」としている。
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