TCS NAKAJIMA RACINGが鈴鹿テストで車両をスワップ。山本、大湯が抱いた違いときっかけ
12月7〜8日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同テスト。レギュラーシーズンとは異なるラインナップでテストに参加しているホンダエンジンユーザーの各チームだが、テストではTCS NAKAJIMA RACINGの山本尚貴と大湯都史樹が、それぞれの車両をスワップして走行に臨む光景が見られた。
2021年シーズン、チャンピオンナンバーの1をつけた山本と、チームのエースナンバーである64をつけてシーズンを戦った大湯。今回の鈴鹿合同テストの1日目午前は、ふたりともシーズン中と同じ車両をドライブしていたが、午後のセッションでは大湯が1号車に乗り込みテストを担当。コンディションが回復傾向にあった2日目午前の序盤30分は、山本が64号車、大湯が1号車で走行した。
またチームが異なるが、今季チャンピオンを獲得したTEAM MUGENの野尻智紀も、2日目午後の序盤のみ15号車をドライブ。主にデータ収集やクルマのフィーリング等のフィードバックを行ったと思われる。
シーズン中こそ見られない光景だが、合同テストでは、こうして車両をスワップして走行することも可能だ。チームとしてはドライ路面でテストをしてさまざまな比較を行うつもりではいたが、前日の雨が路面に残っており、2日目午前のセッション序盤はスリックタイヤを履くのが難しい状況だった。
それでも、1号車をドライブした大湯は、細かな違いを感じ取っていた。
「本当はちゃんとドライコンディションで走っていろいろなものを確認したかったのですが、あいにくウエットパッチが残っているコンディションで比較することになりました」
「コンディションが不安定だったので、思うような比較はできなかったですが、大きな違いはないです。うまく説明しづらいんですけど、本当にちょっとしたフィーリングの違いを感じることができたので、それが今後に向けたきっかけになればと思っています。とはいえ、路面がダンプ状態だったので、狙っていたような比較ができなかったのはたしかです」
そんな大湯だが、2日目午後のセッションでは64号車を駆り1分36秒092を叩き出し、合同テスト総合トップタイムをマーク。「自分自身の来季に向けて自信になりましたし、いい弾みをつけられたのかな、と思います。正直、このテストで総合トップタイムを狙っていました。それが思いどおりになって良かったです」と笑顔をみせていた。
一方、64号車をドライブした山本は路面コンディションが良い状況ではなく、この車両では7周のみの走行だったが、1号車とは違う何かを見つけていた様子だった。
「今日の朝はウエットコンディションだったので、その条件下での評価になりましたけど、その中でも『差が出たな』という感じでした。どちらがどうという言及は控えさせていただきますが……。あのコンディションでも明らかな違いはありました。ここから、次の一手を考えられる前向きなきっかけにはなったのかなと思います」
「今回はチームの意向もありますけど、それぞれテストメニューがあるなかで、こうしてクルマをスワップしてテストさせてもらったので、大湯選手や64号車のメンバーには感謝しています」
TCS NAKAJIMA RACINGに移籍した今季は、開幕戦から上位に食い込めない苦しいシーズンを過ごした山本。このテストでも総合タイムでは8番手ではあったが、セッション後に中嶋悟総監督をはじめ、チーム首脳陣やエンジニアらと話している彼の表情を見ると、何か良いきっかけをつかんだように感じられた。
もちろん本人も、来季のタイトル奪還に向けて意欲を見せていた。
「このまま終わるわけにはいかないです。4回目のタイトルを獲ろうとなると、ここで足踏みをしているわけにはいきません。もがいている時間は、決して良い時間ではないですけど、そういう時にこそ学べるものがたくさんあるので、今はひたむきに頑張り続けるしかないです」
「そういうチャンスをチームにもらっていることが幸せだと思って、また来年頑張りたいと思います」
今回の合同テストで得たものが、2022年シーズンにどう活かされていくのか気になるところである。また、ホンダ勢に関しては2022年の体制が発表を待つ必要もある。実際に誰がどのチームに乗るのか。こちらも目が離せないシーズンオフとなりそうだ。
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