「数値が悪かった」 指揮官が指摘した巨人・坂本の「衰え」とは
(C)Getty Images
今季4位と5年ぶりのBクラスに沈んだ巨人でV奪回のキーマンとして坂本勇人内野手(33)と菅野智之投手(33)の名前が挙がっている。
今季まで8年連続主将を務め、チームの精神的支柱となってきた坂本も今季は3度の故障離脱など、衰えが目立った。この点について、指揮官である原監督もこう指摘する。
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巨人のコーチに就任した大久保打撃チーフコーチの公式YouTubeチャンネル「デーブ大久保チャンネル」に大久保コーチ、野球評論家の江本孟紀氏と共に出演した原監督は江本氏から今季の不振の原因を問われると、「主力組、給料の高い人たちが思った働きができなかった」とバッサリ。シーズン当初は若い力の活躍もあり、首位を独走した時期もあったが、大事なシーズン終盤の追い上げの時期に主力がうまく機能せず、ヤクルトに2年連続の優勝を許す結果となった。
その上でV奪回の条件には「来季は今までチームを引っ張ってきた菅野であり、勇人(坂本)であり、この2人が先頭切ってやれるか」と2人をキーマンに指名したのだ。
坂本は今季83試合に出場し、打率・286、5本塁打、33打点。08年にレギュラー定着以来、いずれもキャリアワーストとなる成績となった。
打撃不振の理由については明確な「原因」も見つかったという。坂本も参加した秋季キャンプで打球の反発係数や打球速度など打撃に関する数値を測ったところ、「数値が悪かった」というのだ。
この点を確認した首脳陣は大久保コーチが原監督に「もっと(バットを)振らせなきゃダメです」と進言するシーンもあったという。「(坂本)本人もそれを分って。巻返してくると思います」と原監督。
今オフのテーマに「長打力の復活」を掲げている坂本が本来の勝負強さを発揮できれば、優勝に欠かせないピースになると見ている。
また坂本をめぐっては、今オフ、北村、広岡、中山らが名指しで「遊撃ポジションを奪う」と宣戦布告したことも話題を集めている。坂本はこういった動きについて「今年の僕を見て取れると思ったんじゃないですか」と自虐コメントで返したが当然、そう簡単に場所を譲るつもりもない。
チーム全体を見通す必要もあり、負担の大きかった主将も岡本和に託したことで個人成績に専念できることもプラスに働くと見られている。もう1度輝きを取り戻せるか。背番号「6」の意地に期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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