マクラーレンF1新代表のステラ、2023年は風洞などインフラ構築の完了を目指す。空力面の強化も進める
新たにマクラーレンF1チームのチーム代表となったアンドレア・ステラは、前任者のアンドレアス・ザイドルが描いたロードマップを踏襲すると述べているが、空力の面でもマクラーレンを強化したいと考えているという。
今週はザウバー/アルファロメオ、フェラーリ、マクラーレンで上級職の交代が目まぐるしく行われた。マクラーレンではエグゼクティブディレクターを務めていたステラが、ザウバーに移籍するザイドルの後任になった。51歳のステラは、フェラーリで14年を過ごした後、2015年からマクラーレンでのキャリアをスタートさせた。マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンによると、ステラは常にチーム代表の第一候補だったという。
ステラは、マクラーレンを変革というよりも継続の段階に導いていくと明言し、「将来に向けてどう進んでいくかという点では、明らかに継続の要素がある」と火曜日にメディアに語った。
「我々はアンドレアスと、とてもうまく仕事をしたと思う。我々は非常に重要な方向性を定めたので、それを強化したいと考えている」
「同時に、F1の複雑さゆえに、ビジネスは常にチャンスに向けて開かれている。私にとってはこのポジションでの初日だが、これは私が集中的に考えていることであり、マクラーレンのリーダー職の人々とともに考えていくことだ。より早くミッションを達成するために、さらなるチャンスを見つけられるようにだ」
ステラは2023年のインフラ構築の完了をチームの優先事項のひとつに挙げ、特にチームの新たな風洞との統合を強調した。
「チャンスという意味では、我々が一歩を踏み出したいと考えているのは、速いマシンを準備することであることは間違いない。これまでそうできなかった理由のいくつかは、かなりの部分が構造によるものだと考えている。マクラーレンではこうした制限を克服するために、大変優れた対応と投資が行われている」
「2023年には、風洞や新たなシミュレーターといった重要なインフラが完成する。こうした事業を完成させることが、私の優先事項のひとつであることは確かだ」
なおステラは、マクラーレンの空力部門のことを、今後強化していく具体的な分野として見ている。
「同時に、チームのいくつかの分野をより強化したいと考えている。F1については十分に知っており、これは基本的に空力のゲームであることは分かっている。だから我々が強化したい領域のひとつが空力面であることは、驚きではないだろう」
「我々には素晴らしい人材がいる。この分野でマンパワーを強化する必要があるかもしれない。また、現在進行中のプロジェクトのひとつは継続されるだろう」
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