「誰にでも飼えるわけではない」米老舗紙は大谷翔平の愛犬デコピンが生んだ“世界的フィーバー”に警鐘「しつけに根気必要」
大谷(右)だけでなく、世界中の人々を虜にしたデコピン(左)。(C)Getty Images
稀代のスーパースターを支える愛らしい存在は瞬く間に世界へと知れ渡った。現地12月11日にドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)のメガディールを結んだ大谷翔平の愛犬「デコピン」である。
かねてから存在自体は世間の注目を集めていた。大谷が史上初となる2度目の満票MVPを受賞した11月16日に、MLB公式メディア『MLB Network』のライブ中継に登場した偉才の真横にちょこんと坐していたのだ。
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そして、今月14日に行われたドジャース入団会見の日に名前が明らかになった。地元メディア『FOX 11 Los Angeles』のカイル・クラスカ記者が「愛犬の名前を世界の野球ファンが知りたがっている。この場で発表してもらえないでしょうか?」と問うと、照れくさそうに笑った大谷は「名前はデコピンというんですけど」と回答。「(アメリカ人は)発音的に難しいと思うので、元の名前がディコイというので、こちらの人に説明する時は、呼びやすいようディコイで紹介しています」と続けた。
入団会見後に更新された大谷のインスタグラム上でも愛くるしい表情を披露したデコピン。その存在は各国のファンの垂涎の的となった。X(旧ツイッター)では「大谷の犬」に関連したワードがトレンド上位に急上昇し、「デコピン(Dekopin)」はアメリカでもトレンド1位に食い込む賑わいを見せた。
経済新聞としてアメリカ最大発行部数を誇る老舗紙『The Wall Street Journal』が「ラッキードッグ(幸運な犬)」「世界で最も価値のある子犬」と評したデコピン。元々はオランダの狩猟犬がルーツとされる「コーイケルホンディエ」という犬種であり、希少種がゆえに「飼いづらさ」もあるという。
ドッグブリーダーに取材を行った『The Wall Street Journal』は、「コーイケルホンディエは必ずしも、誰にでも飼えるわけではない。子犬のときは元気いっぱいで、しつけには根気が必要である」と指摘。さらに「学習意欲は高く旺盛で、感情の浮き沈みはないが、かなり繊細な面もある。親しみやすい外見とは違い、飼育の難しさを感じさせる犬種」と、世界的なフィーバーに警鐘を鳴らした。
もっとも、同紙の取材に応じたドッグブリーダーは「映像や写真を見る限り、ディコイはオオタニと楽しい時間を過ごしているように思う」と回答。双方の間に構築されている信頼関係を分析している。
「映像でディコイはショウヘイに寄りかかっていた。あの犬はショウヘイを自分の友達か、それ以上の関係だと思っているように見えました」
ドジャースとの契約で文字通り世界一のアスリートとなった大谷。この先も二刀流という異次元の挑戦を続ける彼の癒しとなるデコピンの存在には、熱視線が注がれそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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