アウトランダーPHEVベースの『特務機関NERV制式 電源供給・衛星通信車両』誕生。東京オートサロン2020に“出撃”
三菱自動車は、各種防災情報を配信するゲヒルン株式会社、衛星放送のスカパーJSAT株式会社と共同で、ミツビシ・アウトランダーPHEVをベースとした災害対策車『特務機関NERV《ネルフ》制式 電源供給・衛星通信車両 5LA-GG3W(改)』を製作した。この車両は2020年1月に千葉県の幕張メッセで行われる東京オートサロン2020にも“出撃”する。
今回、三菱自動車がタッグを組んだゲヒルン株式会社はTwitterアカウント『特務機関NERV(@UN_NERV)』や情報アプリ『特務機関NERV防災』を通じて、地震や気象、停電などの情報を配信しているIT関連企業だ。地震発生時などにいち早く震源地や地震規模の情報を発信しており、有事に同アカウントからの投稿を活用している方も多いのではないだろうか。
ちなみにTwitterアカウントやアプリの名前に使われている“特務機関NERV”は人気アニメーション『エヴァンゲリオン』に登場する組織。社名である“ゲヒルン”も、その特務機関NERVの前身組織として作中に登場する。
そんなゲヒルン株式会社は、災害などによる停電発生時でも「電力と通信を独自に確保し、防災情報配信サービスを継続するため、大容量のバッテリーを持つ自動車に衛星通信設備を搭載した災害対策車両を製作」することになり、三菱自動車と、通信衛星を持つスカパーJSATと共同で災害対策車製作に取り組んだ。
今回発表された特務機関NERV《ネルフ》制式 電源供給・衛星通信車両 5LA-GG3W(改)は、災害発生時に電力供給で活躍した実績のあるアウトランダーPHEVがベース。これに衛星通信用の平面アンテナ端末を搭載し、スカパーJSATの通信衛星経由でインターネットへ接続して、災害情報を発信するという。
また、内閣府準天頂衛星システム戦略室から衛星安否確認サービス『Q-ANPI』端末を貸与されており、日本のGPSにあたる準天頂衛星システム『みちびき』を利用した災害用通信も可能としている。
この車両は「停電や通信障害によって特務機関NERVのオペレーション拠点が情報配信機能を喪失した場合」に活用される。オペレーション拠点に影響がない場合は「被災地へ出動して災害対策本部や避難所等に、給電・充電サービス、電話サービス、Wi-Fiインターネット接続サービス、インターネットおよびみちびきの災害・危機管理通報サービスを利用した防災情報を提供」するとのこと。
特務機関NERV《ネルフ》制式 電源供給・衛星通信車両 5LA-GG3W(改)は“初号機”と“弐号機”の2台が製作され、初号機は2020年2月1日に東京エリアで、弐号機は札幌エリアで運用が開始される予定。そして公開中の特設サイトは初号機が2020年1月10〜12日に幕張メッセで行われる東京オートサロン2020に登場することが予告されている。
ブラックのボディに“特務機関NERV”の文言や『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズに登場するNERVロゴがあしらわれた姿は、エヴァンゲリオン好きであれば思わずニヤリとしてしまうはず。東京オートサロン2020へ来場する際は要チェックだ。
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