全日本ロード:ST600のタイトル奪還した岡本裕生「今年がダメだったら終わりだと思った」/チャンピオン特集
2020年に全日本ロードレース選手権のST600クラスに参戦した岡本裕生(51ガレージ ニトロレーシング)はヤマハYZF-R6を駆り2年ぶりにチャンピオンに輝いた。
2017年から全日本ロードのST600クラスにエントリーしている岡本は初年度にランキング3位、2018年に王座を獲得したが、2019年はチャンピオンを奪われてしまいランキング3位となった。タイトル奪還を目指した2020年は新型コロナウイルスの影響を受けたことや第2戦岡山が台風により中止となったことで、4レースでチャンピオンを決める短期決戦となった。
岡本は「昨年は凄く悔しい思いをして、今年に懸ける思いは強かったです。昨年のようなレースをして今年がダメだったら自分のなかでは終わりだと思っていたので、強い気持ちを持って取り組んでいました」という。
そして今季は第1戦SUGOで後続に大差をつけて独走優勝を飾る。第3戦オートポリスでは僅差の2位、第4戦もてぎではライバルの追撃を振り切って2勝目を獲得し、ランキングトップで最終戦鈴鹿に臨んだ。
2020年ラストレースの鈴鹿では岡本がホールショットを奪うも、トップを入れ替えながら周回を重ねると赤旗中断に。その後2番手争いを展開するが残り2周で再び赤旗が提示され、5周を終えた時点の順位で4位となったが2020年のST600クラスチャンピオンに輝いた。
「2戦目(第3戦オートポリス)は勝たないといけないレースでしたが、落としてしまって悔しかったです。最終戦のレースは勝ってチャンピオンを決めたかったけど、難しいレースでした。赤旗中断後に自分はタイヤを新品にできなくて、そのまま走り続けたので、離されるレースになりました。転ばずに終えられてチャンピオンを獲れたことは良かったです」と岡本は振り返る。
「もちろん嬉しい気持ちはありますし、最終戦の結果(4位)で素直に喜べないということはありますが、自分のなかでこの難しいシーズンに区切りをつけられたことはホッとしています」
次のステップは1000ccのクラスの参戦というが、最終的な目標としては「世界で活躍する選手になることです。コロナ禍で世界に行くのも難しい状況にありますが、(野左根)航汰君のあとに続けるようなライダーになれればいいなと思います。与えられた状況や体制で毎戦精一杯の力を出していれば結果がついてくると思います」と述べた。
最後に「コロナ禍でファンの皆様の応援や、チームやスポンサー様に支えられ好成績を収めることができました。本当にありがとうございました」とコメントした。
2020年は強い気持ちでレースに挑み、2018年に続き自身2度目となるST600でのチャンピオンを獲得した岡本。2021年シーズンの参戦体制は明らかになっていないが、JSB1000またはST1000クラスに昇格して将来は世界選手権で活躍するライダーとなることを期待したい。
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