「残業は最高で月183時間。認められるのは2割程度」ブラック企業の働かせ方がヤバすぎる
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ブラック企業あるあるのひとつに「長時間のサービス残業」があるが、残業時間が異常に多いブラック企業で働いたことがある男性から驚きの経験談が寄せられた。(文:林加奈)
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「出張先の飲食店や喫煙場所のリサーチなど、ほぼ付き人同様の業務も」
30代男性(東京都/年収950万円)は、以前勤めていた化学分析サービス会社での出来事をこう回想する。
「客観的に見ても労働条件があまり良いとは言えず、特に技術関連の部署では残業時間が月150〜200時間程度となる方も結構いらっしゃいました。私もだいたい月120〜150時間が平均で最高で月183時間。ちなみに残業認定は部署や上司の裁量によって異なりますが、私の場合は先述の時間の2割程度しか認定されませんでした」
月183時間では、月20日で計算すると残業時間だけで法定労働時間を上回ってしまう。またブラックだったのは残業時間だけではなかった。
「失敗すると上司からの叱責はもちろん、朝礼時に名指しで説教される」
「出張時は交通手段の確保やレンタカーの運転、資料の手配といったことだけでなく、滞在中の飲食店や喫煙場所のリサーチ(喫煙者の上司が多かったため)。長距離移動中のアルコール飲料やおつまみの買い出しなどほぼ付き人同様の業務」
もさせられたという。上司の仕事能力が疑われるこんな描写もあった。
「英語やPCスキルのない上司のための翻訳・プレゼン資料の作成、化学分析サービス会社なのにルーチン分析を始めようとする手順書がない。顧客の目がないところでの幹部たちによる顧客の悪口大会など、挙げればキリがないほどヤバい会社でした」
分析結果を無視、結論ありきで上から指示が…
その中でも「特にヤバいと感じた出来事」を男性は次のように語っている。
「社長案件の事案で分析結果が社長の思い描いていたシナリオと異なると、分析結果を無視して『○○のように結論をまとめること』と上から指示があること。さすがに改ざんまでは行かないものの、化学分析サービスなのにバイアスを含んだ客観性のない報告書を作成するのはいかがなものかと思っていました」
こうした社風に嫌気がさした社員は男性だけではなかったようで「50〜60人程度の小さな会社だったのですが、1か月に1〜2人が辞める時期が結構続くなど、人材の定着も非常に悪かったです」と、離職が相次いでいたことも綴っている。
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