子供の入眠時刻がADHD症状に影響…名古屋大ら
リセマム2022年1月13日(木)15時15分
遺伝的リスクとADHD症状、睡眠習慣の関連性
名古屋大学らは、注意欠如多動症(ADHD)の症状は睡眠習慣と関連があり、その影響の程度はADHDの遺伝的リスクと関連しているという研究結果を発表した。また、ADHDの遺伝的リスクが低い子供の場合、睡眠習慣とADHD症状の関連性が高いこともわかった。
「名古屋大学医学部附属病院親と子どもの心療科」の高橋長秀准教授らのグループと、「浜松医科大学子どものこころの発達研究センター」の奥村明美特任助教、土屋賢治特任教授らは、ADHDの発症に関連する遺伝子の変化と注意欠如や多動・衝動性の強さといったADHD症状、睡眠習慣との関連性について研究を行った。
出生時に「浜松母と子の出生コホート研究」にエントリーし、8~9歳まで継続的に研究に参加している子供のうち、遺伝子解析に同意した835人が同研究の対象。対象者の全ゲノム遺伝子解析を行い、ADHD症状や睡眠習慣とあわせて関連性を評価した。
研究の結果、8~9 歳の子供では、入眠時刻が遅いほどADHD症状が強くなることがわかった。また、ADHDの遺伝的リスクによって、入眠時刻がADHD症状に及ぼす影響が異なることも明らかとなった。遺伝的リスクが高い子供よりも低い子供のほうが、入眠時刻の遅さがADHD症状に深く関連していたのだ。
以上の研究結果から、子供のADHD症状を評価するときには、睡眠習慣を丁寧に聞き取ることが推奨される。また現在ADHDと診断されている子供についても、睡眠習慣を適切に評価し、過剰にADHDと診断されていないかを検討する必要があるだろう。
「名古屋大学医学部附属病院親と子どもの心療科」の高橋長秀准教授らのグループと、「浜松医科大学子どものこころの発達研究センター」の奥村明美特任助教、土屋賢治特任教授らは、ADHDの発症に関連する遺伝子の変化と注意欠如や多動・衝動性の強さといったADHD症状、睡眠習慣との関連性について研究を行った。
出生時に「浜松母と子の出生コホート研究」にエントリーし、8~9歳まで継続的に研究に参加している子供のうち、遺伝子解析に同意した835人が同研究の対象。対象者の全ゲノム遺伝子解析を行い、ADHD症状や睡眠習慣とあわせて関連性を評価した。
研究の結果、8~9 歳の子供では、入眠時刻が遅いほどADHD症状が強くなることがわかった。また、ADHDの遺伝的リスクによって、入眠時刻がADHD症状に及ぼす影響が異なることも明らかとなった。遺伝的リスクが高い子供よりも低い子供のほうが、入眠時刻の遅さがADHD症状に深く関連していたのだ。
以上の研究結果から、子供のADHD症状を評価するときには、睡眠習慣を丁寧に聞き取ることが推奨される。また現在ADHDと診断されている子供についても、睡眠習慣を適切に評価し、過剰にADHDと診断されていないかを検討する必要があるだろう。
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