資格取得しても働けない「資格難民」の実態 結局「条件にあう募集が少ない」「未経験は不利」?
トレンド総研は1月11日、資格とキャリアに関する意識・実態調査の結果を発表した。調査は昨年12月にインターネットで実施し、「資格難民」である20〜30代の女性500人から回答を得た。
「資格難民」とは、就職・転職のために資格を取得したが、資格を活かした職業に就けていない人のこと。調査元は、有効求人倍率が1974年以降の高水準であるにも関わらず、資格難民が存在していることを挙げ、
「人によっては、資格の勉強に集中するため前の仕事を辞めてしまい、その後も新しい職が見つからない、というケースもみられるようです」
とコメントしている。
取得理由は「長く続けられそうな資格だから」「今までと違う仕事がしたいから」資格を取得したタイミングを聞くと、「学生時代に取得した」が最も多く44%。次いで「仕事をしながら」(35%)、「退職して勉強に専念」(13%)と続く。具体的に資格取得の背景を聞くと、
「現在の仕事を何歳まで続けられるか不安になり、長く続けられそうな医療事務の資格を取った」(27歳・会社員)
「出産・育児で働けない時期に、今後のために就職に有利な資格をと思い、ファイナンシャルプランナーの勉強をはじめた」(39歳・パート)
など、今後働き続けるために取得したという声が上がっている。他にも、「今までとは違う職種で働きたいと思い、簿記の資格を持っていると有利だと感じた」(32歳・専業主婦)とキャリアチェンジに役立つと思ったから、という声もあった。
資格取得にあたっての勉強方法としては、「スクール」(35%)、「独学」(33%)、「通信講座」(26%)と大きく3パターンに分かれるようだ。
資格難民にならないためには「その仕事のマーケットを見ておく」しかし何故、資格難民になったのだろうか。資格取得後の就職・転職活動において難しいと感じたことを聞くと、最も多かったのは「条件にあう募集が少ない」(41%)だった。次いで「経験者が優遇され、未経験の場合は不利になる」(36%)、「募集人員が少ない」「人気の仕事であり、競争率が高い」(同21%)と続く。
キャリアアドバイザーの藤井佐和子氏は「『資格難民』に陥りやすいと言われているのが、税理士や社労士といった"士業"」と説明する。
「大きな理由は、市場が縮小している一方で、資格取得者数は増加しており、結果的に競争率が高まっているからです。就職先がなかなか見つからなかったり、自身で開業しても仕事がなく食べていけなかったり、という人も少なくありません」
就業を見据えた資格取得の場合は、その仕事のマーケットを見ておくのも重要なポイントだという。例えば医療・介護分野などは、「高齢化が進む日本では拡大傾向にあるため、資格を活かした仕事に就きやすい」ようだ。
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