「ヒンナヒンナ」「オソマ」な鏡も 映画『金カム』の後は首都圏初上陸「アイヌ工芸品アンテナショップ」へ
2024年1月19日に公開された映画『ゴールデンカムイ』が大ヒットしているという。
野田サトルさんによる同名漫画を実写化したこの作品の舞台は北海道。劇中ではアイヌ民族の言葉や風習など、アイヌ文化が重要な役割を果たしている。
映画を見て、その文化についてもっと深く学びたいと思った人もいるかもしれない。
そんな人にうってつけのアンテナショップが、有楽町マルイ2階「コンセプトショップス」にオープンしている。
北海同庁が主催する「アイヌ工芸と暮らすwith AINU CRAFTS.」。
プレスリリースによると、首都圏でアンテナショップが開設されるのは今回が初めて。店内には、現代的なデザインやコンセプトを取り入れた新たなアイヌ工芸品が展示・販売されていた。
1月26日に現地を訪れたJタウンネット記者がレポートする。
スティックのりもアイヌ文化仕様
ショップ内には、アイヌ文化の技法や素材、意匠を用いて作ったブックカバー、トートバッグ、レーザーコースターにスティックのり......といった多種多様なアイテムが並んでいる。
「スティックのり!?」と思ったかもしれないが、これらの工芸品には、「アイヌ民族の暮らしを彩ってきた美しいアイヌ工芸を、現代の生活の中でより身近に感じてほしい」という願いが込められている。だから、日常でも使いやすくアレンジされているのだ。
「北海道ではアイヌは馴染みのある文化なのですが、道外では見たことがないという方も多いので、この民芸品を通して興味を持ってもらえたら」
24日、Jタウンネット記者の取材に応じた北海道環境生活部アイヌ政策推進局アイヌ政策課はそう述べた。
ゴールデンカムイファンなら思わずニヤリ
個人的に記者が気になった日常使いできるアイテムも紹介させてほしい。
まずは、こちら。
アイヌの言葉が書かれたコンパクトミラーである。
ゴールデンカムイを知っている人なら「ヒンナヒンナ」「オソマ」というチョイスにニヤリとしてしまうだろう。
アイヌ文様のマスキングテープもあった。
ショップによると、こちらはかなりの人気で、残り僅かとのことだった。
また、昔から変わらない伝統的なアイヌの工芸品にも出会うことができた。
口に入れ、ひもを引くとビョーンビョーンと低い音がなる「ムックリ」。
記者も持っているのだが、上手く鳴らすのはなかなか難しい。
こちらは一本の木材から鎖状に彫りだすアイヌの木彫の伝統技法「トゥムシ」で作られた飾り。木彫り技術の高さに驚いた!
実はこれ、2リットルのペットボトル2.5本分くらいの長さがあるのだが......
トゥムシを使ったストラップやピアスもあった。これなら普段使いできそうだ。
有楽町マルイでの「アイヌ工芸と暮らすwith AINU CRAFTS.」は1月8日〜2月6日の期間限定。
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