ワークライフバランスの充実度、正社員が最低 不満が多い状況変わらず
エン・ジャパンは1月23日、「ワークライフバランス」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は、同社が運営する「エン派遣」上でサイト利用者を対象に実施。3140人から回答を得た。
まず、現在のワークライフバランスについて聞いたところ、33%が「良い」と回答した。昨年から6ポイントアップし、「悪い」と回答した人も2割にとどまった(43%がどちらともいえないと回答)。雇用形態別では、「派遣社員」(36%)が最も多く、「アルバイト・パート」(32%)、「フリーランス」(32%)と続き、「正社員」(28%)が最低となった。
「正社員を続けておけば良かった」と後悔する人も
ワークライフバランスが悪いと回答した人から、改善策として最も多く出たのは「働きに見合った報酬が得られる」という声。雇用形態別では、正社員と契約社員は「働く時間・日数が適正になる」、派遣社員は「やりがいを感じられる仕事を選ぶ」のポイントが目立った。
子育て期や中・高年期などライフイベントによって働き方を変えた経験がある人は約半数の53%。働き方を変えてよかったことは、
「正社員から、融通の利く派遣社員へ転向。定時で帰宅できるようになり、気持ちにゆとりもできて、プライベートに仕事を持ち込まなくなった」(28歳女性)
「無理をしすぎてしまうタイプなので、勤務時間や業務内容、短期・長期の選択など、色々な選択肢がある派遣という働き方を選びました。自分に向いていると感じています」(33歳女性)
といった声があった。また、後悔していることは
「時短勤務にしたが、通勤時間が長い割に給料が低いので仕事のモチベーションが下がってしまった」(29歳女性)
「いざ子育てが落ち着き、正規雇用で復帰したいと思っても、なかなかいい条件の仕事が見つからない。時短勤務などを活用して、正社員を続けておけば良かった」(43歳女性)
など、給与面を挙げる人が多かった。
働き方を変えた経験のある人に、適切な選択をしていくために何が大切であるかを聞いたところ、「物事の優先順位を明確にする」が最多で61%だった。他にも「メリットとデメリットを把握する」(36%)というようにしっかりと状況を整理し決断をすることが必要なようだ。また、「若いうちから経験やスキルを身につけておく」(39%)など人生100年時代を見据えて、多様な働き方に対応できるスキルも重要になっていくだろう。
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