移住したい都道府県、13年連続トップ! 長野県が「憧れの土地」であり続ける秘密
都会から地方へ移住するとしたら、どこに住みたいか——そんな調査で驚異的な記録を保つ県がある。長野県だ。
宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本」2月号掲載の「2019年版 移住したい都道府県」ランキングで、長野県が移住したい都道府県1位を獲得した。実はこの調査で、長野県は2006年から13年間ずっとトップを維持している。長野県の圧倒的な強さについて、この「田舎暮らしの本」編集部に話を聞くことができた。
長野・千葉・静岡が上位
「田舎暮らしの本」編集長の柳順一さんによれば、長野の魅力はまず「東京・名古屋からのアクセスのよさ、北・南・中央アルプスのダイナミックな景観」とのこと。そして人気の移住地や、77の市町村が続けてきた様々な取り組みだそうだ。
長野県で人気の移住地には、安曇野、佐久、伊那、飯山などがある。なるほど自然が美しい安曇野、新幹線も通る佐久や飯山、長野では温暖な気候の伊那とそれぞれ特徴を持った土地だ。
広い長野県では定住促進に取り組む自治体も多く、都市の住民に情報量が入ってきやすいという。柳さんによると、空き家対策についても、
「30年以上前から大糸線沿線にあるいくつかの過疎町村が取り組んでおり、それが全県にじわじわと広がってきた歴史があります」
というようにノウハウを持っており、移住者を受け入れる土台が十分整っているというわけだ。
長野県の他、ランキングの上位県にも常連のような顔ぶれが見られる。具体的には静岡県・千葉県・北海道である。
これらの上位選出の理由について柳さんは、首都圏の移住希望者からの人気の高さを指摘した。
「全体的な傾向として、移住先には現住所の近くが好まれます。 たびたび遊びに行って好きになった、移住後も現在の人間関係を保ちやすい、といったことがあるからでしょう。」
ということから首都圏に近い静岡と千葉が上位に入り続けている。千葉も田舎なのか、と思ってしまうが、房総半島南部や水郷地域はローカルな土地であるし、東京湾アクアラインで東京都心まで意外と早く行けてしまう。
他方で北海道は長年全国的に支持されていて強いブランド力を持つそうだ。
「その桁外れのスケール感に憧れる人は、昔も今も、少なくありません。」
と柳さん。やはり都会で疲弊してしまうと北海道の広い自然に憧れるものの様子。とはいえ、長野県も北海道に及ばないまでもこうした長年の実績、数多の観光地のおかげでなかなかのブランド力を有しているのではなかろうか。
雑誌読者が対象で、あくまで「田舎暮らしに興味のある層」によるアンケートであるが、適度に自然があふれ、これまでの人間関係もある程度保てそうな長野県、確かに憧れの土地である。
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