今年も大盛況!血豆ができるほど歩き回った「ジャパンキャンピングカーショー2024」参加レポート
ロケットニュース242024年2月6日(火)21時0分
積雪や凍結でドライブには厳しい季節だが、2月はキャンピングカーシーズンの幕開けでもある。
今年も幕張メッセで日本最大のキャンピングカー展示・商談会「ジャパンキャンピングカーショー(JCCS)」が行われた。ここで披露されたニューモデルは今後、続々と全国のキャンピングカーショーへと旅立っていく。
いわば2024年の動向を占う開幕戦であり、各社渾身のモデルに参加者まで血湧き肉躍る一種の「祭り」である。今年も参加してきたので、まずは会場の雰囲気をお届けしたい!
・日本最大のキャンピングカー商談会
会場に入ると目に飛び込んでくるのは、見渡す限りのキャンピングカー! 幕張メッセの広大な展示ホールに、数百台のキャンピングカーがずらりと並ぶ様子は壮観である。
商談もできるが、ただ「見るだけ」のため訪ねてもよいし、ステージイベントやフードコーナーもある。買わなくても楽しめるのがこのイベントだ。
どこまで行っても車、車、車……! その物量に圧倒される。
各ブースのディスプレイも凝っていて、小道具でキャンプシーンを再現したり、モニターで映像を流したり、スタッフがデモンストレーションしたりと創意工夫が発揮されている。その上、1台1台が住宅のように作り込まれたキャンピングカーだから、1日ですべてのブースを訪ねるのは不可能に近い。
思いつくままに歩き回った筆者は帰宅後、スニーカーで圧迫され続けた足の爪が変色し、3日間ほど全身がギシギシと痛んだ。もし来年参戦しようと思う方がいたら「歩きやすく履き慣れた靴で」「荷物は最小限に」して参加することをおすすめしたい。カタログをもらえることも多いので、エコバッグやリュックも必須だ。
・「キャンピングカーアワード」など関連行事も
セレモニーは一般非公開だが、キャンピングカーやアウトドアレジャーの楽しさを広めた著名人に贈られる「キャンピングカーアワード」が今年もNEWSの小山慶一郎氏に授与。昨年から2年連続の受賞となる。
小山氏には「トイファク」ことトイファクトリー社の「DA VINCI(ダヴィンチ)」が1年間貸与されることとなり、「小山慶一郎オリジナル仕様」車両がお披露目された。
会場には自動車系のYouTubeチャンネルを持っていそうな熱心な男性や、家族連れ(ペットも同伴OK)が圧倒的に多いのだが、ここだけ女性グループが駆け寄りスマホを向けていたのはさすがである。
昨年の筆者の個人的注目は「車内で風呂に入れるキャンピングカー」だったが、今年は株式会社オーエムシーの「Bath(バース)」を思わず二度見した。
ここ車内だぞ……?
もともと調理台に対する高さを確保するために掘り下げられた床下収納部分。そこにシャワーカーテンを巡らせ、温水ユニットを搭載してシャワーコーナーになっている!
もちろん従来のキャンピングカーにもシャワールームを有するモデルは多くあるのだが、FRP(繊維強化プラスチック)などで部屋全体を防水加工することが一般的。必然的にかなり大がかりな加工となる。
ドライバー向け施設などにたま~にある、コインシャワーのようなプラスチックの部屋のイメージだ。
しかし普通の車内にシャワーカーテンというのはかなり珍しい! 実際に使ってみたら、おそらく相当に「車中でシャワーしてる感」があると思う。どんな気持ちになるのか興味津々である……。
また時節柄、災害にフォーカスした日本RV協会の展示も印象的だった。現場作業員の休憩場所や就寝場所として活用されているという。
ペットがいて避難所に行けない、避難所での集団生活が難しいなどの理由で選ばれる車中避難だが、エコノミークラス症候群など多くのリスクがあるとされる。足を伸ばして寝られ、条件によっては電気や冷暖房まで使えるキャンピングカーは、強力な防災ツールになると思われる。
座って使うことを想定した「背の低い調理台」にも注目。構造要件の改正により、キャンピングカーとして8ナンバーを取るための「高さ」の条件が緩和され、ギャレー(キッチン)の自由度が増している。
調理は立ってするものという固定観念がくつがえされ、会場でもミニチュアサイズの可愛らしい調理台が目についた。
ほかにもあらゆるミニバンを電動ポップアップルーフにトランスフォームしてしまうホワイトハウスキャンパー「SKY DECK(スカイデッキ)」や
ペットと同乗することに特化し、ひっかき傷への耐性を最大まで高めたレクビィ「SOLAN(ソラン)」
けん引免許不要で和室を持ち運べる(!)ハイエースベース・トレーラー「Cab2(キャブキャブ)」など、振り切ったコンセプトの車がいっぱい!
ある人にとっては「絶対いらない」が、ある人にとっては「天才的アイディア!」に化けるキャンピングカー。いろいろな自動車ショーがあるが、もっとも自由に、もっとも奇抜な発想が生まれるのがキャンピングカーショーかもしれない。
なお、ジャパンキャンピングカーショーは終了したが、これから全国各地で「○○キャンピングカーショー」「○○キャンピングカーフェア」などのイベントが多数開催される。ぶらりと立ち寄るだけでもかなり面白いので、ぜひ出かけてみて欲しい!
参考リンク:ジャパンキャンピングカーショー
執筆:冨樫さや
Photo:株式会社ブシロードムーブ、RocketNews24.
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今年も幕張メッセで日本最大のキャンピングカー展示・商談会「ジャパンキャンピングカーショー(JCCS)」が行われた。ここで披露されたニューモデルは今後、続々と全国のキャンピングカーショーへと旅立っていく。
いわば2024年の動向を占う開幕戦であり、各社渾身のモデルに参加者まで血湧き肉躍る一種の「祭り」である。今年も参加してきたので、まずは会場の雰囲気をお届けしたい!
・日本最大のキャンピングカー商談会
会場に入ると目に飛び込んでくるのは、見渡す限りのキャンピングカー! 幕張メッセの広大な展示ホールに、数百台のキャンピングカーがずらりと並ぶ様子は壮観である。
商談もできるが、ただ「見るだけ」のため訪ねてもよいし、ステージイベントやフードコーナーもある。買わなくても楽しめるのがこのイベントだ。
どこまで行っても車、車、車……! その物量に圧倒される。
各ブースのディスプレイも凝っていて、小道具でキャンプシーンを再現したり、モニターで映像を流したり、スタッフがデモンストレーションしたりと創意工夫が発揮されている。その上、1台1台が住宅のように作り込まれたキャンピングカーだから、1日ですべてのブースを訪ねるのは不可能に近い。
思いつくままに歩き回った筆者は帰宅後、スニーカーで圧迫され続けた足の爪が変色し、3日間ほど全身がギシギシと痛んだ。もし来年参戦しようと思う方がいたら「歩きやすく履き慣れた靴で」「荷物は最小限に」して参加することをおすすめしたい。カタログをもらえることも多いので、エコバッグやリュックも必須だ。
・「キャンピングカーアワード」など関連行事も
セレモニーは一般非公開だが、キャンピングカーやアウトドアレジャーの楽しさを広めた著名人に贈られる「キャンピングカーアワード」が今年もNEWSの小山慶一郎氏に授与。昨年から2年連続の受賞となる。
小山氏には「トイファク」ことトイファクトリー社の「DA VINCI(ダヴィンチ)」が1年間貸与されることとなり、「小山慶一郎オリジナル仕様」車両がお披露目された。
会場には自動車系のYouTubeチャンネルを持っていそうな熱心な男性や、家族連れ(ペットも同伴OK)が圧倒的に多いのだが、ここだけ女性グループが駆け寄りスマホを向けていたのはさすがである。
昨年の筆者の個人的注目は「車内で風呂に入れるキャンピングカー」だったが、今年は株式会社オーエムシーの「Bath(バース)」を思わず二度見した。
ここ車内だぞ……?
もともと調理台に対する高さを確保するために掘り下げられた床下収納部分。そこにシャワーカーテンを巡らせ、温水ユニットを搭載してシャワーコーナーになっている!
もちろん従来のキャンピングカーにもシャワールームを有するモデルは多くあるのだが、FRP(繊維強化プラスチック)などで部屋全体を防水加工することが一般的。必然的にかなり大がかりな加工となる。
ドライバー向け施設などにたま~にある、コインシャワーのようなプラスチックの部屋のイメージだ。
しかし普通の車内にシャワーカーテンというのはかなり珍しい! 実際に使ってみたら、おそらく相当に「車中でシャワーしてる感」があると思う。どんな気持ちになるのか興味津々である……。
また時節柄、災害にフォーカスした日本RV協会の展示も印象的だった。現場作業員の休憩場所や就寝場所として活用されているという。
ペットがいて避難所に行けない、避難所での集団生活が難しいなどの理由で選ばれる車中避難だが、エコノミークラス症候群など多くのリスクがあるとされる。足を伸ばして寝られ、条件によっては電気や冷暖房まで使えるキャンピングカーは、強力な防災ツールになると思われる。
座って使うことを想定した「背の低い調理台」にも注目。構造要件の改正により、キャンピングカーとして8ナンバーを取るための「高さ」の条件が緩和され、ギャレー(キッチン)の自由度が増している。
調理は立ってするものという固定観念がくつがえされ、会場でもミニチュアサイズの可愛らしい調理台が目についた。
ほかにもあらゆるミニバンを電動ポップアップルーフにトランスフォームしてしまうホワイトハウスキャンパー「SKY DECK(スカイデッキ)」や
ペットと同乗することに特化し、ひっかき傷への耐性を最大まで高めたレクビィ「SOLAN(ソラン)」
けん引免許不要で和室を持ち運べる(!)ハイエースベース・トレーラー「Cab2(キャブキャブ)」など、振り切ったコンセプトの車がいっぱい!
ある人にとっては「絶対いらない」が、ある人にとっては「天才的アイディア!」に化けるキャンピングカー。いろいろな自動車ショーがあるが、もっとも自由に、もっとも奇抜な発想が生まれるのがキャンピングカーショーかもしれない。
なお、ジャパンキャンピングカーショーは終了したが、これから全国各地で「○○キャンピングカーショー」「○○キャンピングカーフェア」などのイベントが多数開催される。ぶらりと立ち寄るだけでもかなり面白いので、ぜひ出かけてみて欲しい!
参考リンク:ジャパンキャンピングカーショー
執筆:冨樫さや
Photo:株式会社ブシロードムーブ、RocketNews24.
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