披露宴2次会、なのに新郎側友人出席ゼロ → 新婦友人たちが決行した「ごまかし」作戦とは
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結婚式の2次会といえば、新郎新婦の友人・知人を招いてワイワイ楽しんだりするのが定番。しかし、普段そんなに社交的じゃない人が、いきなり「2次会」といっても、スムーズに計画できるとは限らないのが本当のところだが……。
今回、話を聞かせてくれた女性(30代・東北地方在住)は、学生時代からの友人の結婚式2次会に参加を決めたところ、衝撃的な場面に遭遇したそうだ。というのも、その2次会、開催1週間前になってもまだ友達を招待すらしていない状態で、まるで思いつきで開催を決めた「飲み会」レベルの内容だったのだ。
(取材・文=昼間たかし)
友達多くないのに2次会用に「150人の大広間」
その結婚式(2次会)は友だちの間で、少し心配の種だったそうだ。なにせ、式が開かれることは知らされたものの、一般的に2次会で友人たちが頼まれる「式の余興」とか「段取り」とか、そういう連絡がまったくなかったからだという。
「式の1ヶ月前になっても、特に余興も幹事も、ウェルカムボードの制作依頼もなかったので、仲間内で大丈夫かなと思っていたんですが……」
そのちょっとした不安が、まさに的中してしまった。なんと、式の1週間前になって「2次会を手伝ってほしい」という連絡が、友達グループの一人にあったのだという。
なにせ式の1週間前。当然ながら頼まれた友人は「ちょっとしたお手伝い」レベルだと思ったそうだ。
ところが、「まさかの丸投げだったんです」と女性は語る。
丸投げというのは、本当に丸投げである。1週間前の段階で判明したのは、幹事はいない、進行も段取りもなし、それどころか「まだ誰も招待していない」というありさまだった。
そんな中で唯一、「会場だけ」は決まっていたのだが……これがやばかった。
この夫婦が挙式・披露宴を開いたのは格式ある結婚式場で、なんと2次会もその流れで同じ式場。そこまではよかったのだが、なぜかこの新郎新婦、2次会用に「150人の大広間」を抑えてしまっていたのだ。大は小を兼ねるというが限度はある。しかも、出席者が未定なだけでなく、この花嫁「学生時代から友達が多いタイプではなかった」という。結婚式で頭がいっぱいになって、2次会のことはすっかり忘れてしまっていたのだろうか。
さて、このままでは新郎・新婦が立派な大広間でポツンとするだけの「トラウマ2次会」が開催されるのは必然。ここで花嫁の友達たちは、彼女のために一肌脱ぐことにしたそうだ。
「まったく連絡をとってない先輩や、あまり関わりのない同級生。友人の旦那にまで頭を下げて30人ほどを確保しました」
そこまで親しくない知人の結婚式2次会(しかも来週)に出席してくれる人を、30人も集めるのは大変だっただろう。
「あとは新郎が友人30人を集めれば合計60人でなんとかなると思ったんですが……」
そうは問屋が卸さない。この花婿は、なんと「花嫁以上に友達がいない」人物だったのだ。
「新婦を上回る友達のいなさで……二次会参加は0人でした」
この時点で、花嫁の知人(わりと疎遠な人も含む)が謎に集まるだけの2次会という、相当な地獄絵図が確定した。にもかかわらず、のんきな花嫁は「ビンゴをしたい」など、構わず進行をリクエストしてきたという。まあ、言うのは勝手ですけどね。
さて、そんなこんなで当日がやってくるわけだが、この日は挙式披露宴から、惨憺たる状態だったそうだ。
「受付を頼んでいたという知人が、当日にバックレました。後で聞いたら友達でもなかったそうなんですが……」
そして、花嫁が唯一、自信を持って「できた」と話していた"ウェルカムボード"も、皆を唖然とさせる仕上がりだった。
「まさか普通のA4サイズのコルクボードに、雑にカットした自分の写真と愛犬の写真。それを囲むようにガッタガタのwelcomeの文字が貼られたシロモノ……旦那はどこにいったんでしょうね」
まるで、小学校のお友達を呼んで開く、お誕生日パーティのノリである。
それでも、花嫁の友人たちは優しかった。「お姫様パーティー」に付き合ってやると覚悟を決めていた女性たちは、当日も盛り上げ役に徹することにしたのだ。
「事情を理解してくれる友人には、何杯か飲んでから来て貰うようお願いしました。さらに自分たちはテキーラ持って会場を徘徊し、誰だろうと飲ませて酔わせて、この状況を冷静に見させないようにしたんです」
まさかの「テキーラ泥酔作戦」である。
結局、この酒が効いたのか、みんな大人だったのか。誰も会場のキャパに対する参加者の少なさに突っ込むことはなかったそうだ。
めでたし、めでたし。
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