世帯年収200万未満が6割…ひとり親家庭の実態
リセマム2024年3月8日(金)15時15分
グッドネーバーズ・ジャパンは2024年3月7日、「ひとり親世帯の収入に関するアンケート」の調査結果を公表した。物価上昇などの影響で、食事や子供の教育環境が制限されるなど、困窮した生活を送る家庭が多いことがわかった。
グッドネーバーズ・ジャパンは2017年より、低所得のひとり親家庭への食品支援事業「グッドごはん」を運営し、ひとり親家庭へ食品配付を行っている。
今回は「グッドごはん」利用者のひとり親家庭を対象に、「ひとり親世帯の収入に関するアンケート」調査を行った。調査期間は、2024年2月2日~2月18日。回答方法は、オンラインによるアンケート回答フォームへの入力。回答者数2,391名(女性 2,302名、男性 53名)。年代は、20代 86名、30代 564名、40代 1,185名、50代 531名、60代以上 10名。地域は、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉など) 1,251名、近畿(大阪・京都・兵庫・奈良など)925名、九州(佐賀・福岡など)215名。いずれも無回答を除く。
就労者による「2023年の年収(手取り)」は、「1円以上100万円未満」25.1%、「100万円以上200万円未満」43.4%、「200万円以上300万円未満」が24.6%で、就労収入の低い世帯が大きな割合を占めていることがわかった。
また「就労形態について」は、「非正規雇用」の就労者が55.2%、「正規雇用」が22.3%で、回答者の半数以上が非正規雇用で就労している結果となった。家事や子育てを1人で担う場合が多いことで、仕事に費やす時間を思うように確保できない場合や、家族の介護や自身の健康問題など理由により、就労へのハードルが高くなるケースがあるという。
「最近の物価上昇で家計はどのように変化したか」については、「非常に苦しくなった」が60.1%、「やや苦しくなった」が34.6%と、ほとんどの人が苦しくなったと感じていることがわかった。
「物価上昇でとっている(とった)行動」については、「家で冷暖房器具を使うことを控えている」が64.2%、「肉や魚、野菜を買い控えている」が62.1%、「自分の食事の量を減らしている」が56.1%、「子供の習い事を断念した」が38.8%などの結果となった。健康的な生活が脅かされるほどの状況や、子供の進学や習い事など将来にわたる影響が懸念されるほど困難に直面している場合があることがわかった。
困窮を招く要素は複雑に絡み合っており、一度貧困に陥ると、その状態から自力で脱却することは容易ではないという。また、今般の物価上昇などの社会不安による影響を受けやすく、さらに脆弱な立場に置かれやすい。今後は、社会全体で困窮家庭に目を向け、貧困問題の改善に取り組むことが求められるとしている。
グッドネーバーズ・ジャパンは2017年より、低所得のひとり親家庭への食品支援事業「グッドごはん」を運営し、ひとり親家庭へ食品配付を行っている。
今回は「グッドごはん」利用者のひとり親家庭を対象に、「ひとり親世帯の収入に関するアンケート」調査を行った。調査期間は、2024年2月2日~2月18日。回答方法は、オンラインによるアンケート回答フォームへの入力。回答者数2,391名(女性 2,302名、男性 53名)。年代は、20代 86名、30代 564名、40代 1,185名、50代 531名、60代以上 10名。地域は、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉など) 1,251名、近畿(大阪・京都・兵庫・奈良など)925名、九州(佐賀・福岡など)215名。いずれも無回答を除く。
就労者による「2023年の年収(手取り)」は、「1円以上100万円未満」25.1%、「100万円以上200万円未満」43.4%、「200万円以上300万円未満」が24.6%で、就労収入の低い世帯が大きな割合を占めていることがわかった。
また「就労形態について」は、「非正規雇用」の就労者が55.2%、「正規雇用」が22.3%で、回答者の半数以上が非正規雇用で就労している結果となった。家事や子育てを1人で担う場合が多いことで、仕事に費やす時間を思うように確保できない場合や、家族の介護や自身の健康問題など理由により、就労へのハードルが高くなるケースがあるという。
「最近の物価上昇で家計はどのように変化したか」については、「非常に苦しくなった」が60.1%、「やや苦しくなった」が34.6%と、ほとんどの人が苦しくなったと感じていることがわかった。
「物価上昇でとっている(とった)行動」については、「家で冷暖房器具を使うことを控えている」が64.2%、「肉や魚、野菜を買い控えている」が62.1%、「自分の食事の量を減らしている」が56.1%、「子供の習い事を断念した」が38.8%などの結果となった。健康的な生活が脅かされるほどの状況や、子供の進学や習い事など将来にわたる影響が懸念されるほど困難に直面している場合があることがわかった。
困窮を招く要素は複雑に絡み合っており、一度貧困に陥ると、その状態から自力で脱却することは容易ではないという。また、今般の物価上昇などの社会不安による影響を受けやすく、さらに脆弱な立場に置かれやすい。今後は、社会全体で困窮家庭に目を向け、貧困問題の改善に取り組むことが求められるとしている。
Copyright (c) 2024 IID, Inc. All rights reserved.
「ひとり親」をもっと詳しく
「ひとり親」のニュース
-
【約18トンのお米、延べ3,700家庭へ発送】株式会社アイモバイル、「ひとり親家庭への支援事業」第三回の活動結果を報告5月7日13時46分
-
「ひとり親こそ、サステナブルな働き方を」シングルマザー対象の就労支援プログラム6カ月集中コース参加者募集を開始5月1日17時46分
-
4月19日は養育費を知る日!ひとり親家庭を支援する「家や不動産」、4月27日から3日間『ひとり親支援住宅相談会』を開催4月19日11時46分
-
令和6年度豊橋市ひとり親家庭向けのコラムを日本シングルマザー支援協会が1年間担当します。4月15日18時16分
-
岡山ワイズメンズクラブとYMCAせとうち共催オンライン講演会4月12日10時46分
-
収穫米の一部を「ひとり親家庭」へ寄付パソナハートフル『田植え体験会』 柏市で5月11日(土)開催4月10日17時16分
-
【養育費の日イベント】業界団体と共に支援者・ひとり親家庭で育った子ども同士のディスカッションイベント開催!「幸せおやこフェスタ 〜親の離婚を経験した子どもの気持ち〜」4月3日10時46分
-
【最優秀賞】「ひとり親限定のトークアプリペアチル」が「アーバンデータチャレンジ2023 with 土木学会インフラデータチャレンジ2023」ビジネス・プロフェッショナル部門 最優秀賞を受賞4月2日16時16分
-
100万人の子供達を笑顔にしたい!日本中に子供達の笑顔の花を咲かせたい。笑顔の種まき活動しています!4月1日14時16分
-
ひとり親家庭支援を拡充 離れて暮らす親と子の交流支援などを開始3月27日17時46分