勝間和代「景気が良くなったから脱リクルートスーツするべき」 バブル期は「バラバラな服で就活していた」と指摘
経済評論家の勝間和代さんが3月27日、「バラいろダンディ」(東京MX)で、就活生が揃ってリクルートスーツを着ているのは「(1990年代以降の)不況で学生も企業もリスクを取らなくなったから」と指摘した。
同番組では、朝日新聞社採用チームのツイートを取り上げたキャリコネニュースの記事を紹介。同社採用チームは26日、各社の採用担当者に向けて「『リクルートスーツで来なくていいですよ』と共同宣言しませんか? 採用担当者は受験者の個性を見たいわけで、服装もひとつの自己表現です」と呼びかけていた。
「つまんない社会になっちゃったのは景気が悪かったから」
番組が街頭インタビューを実施したところ、就活中の女子学生は、「スーツで働くって人なら別にいいと思うが、女性ってそんなにスーツで働くことはないじゃないですか。オフィスカジュアルとか、それくらいの私服でいいと思います」と脱リクルートスーツに賛成していた。
一方、同じく就活中の男子学生は「服装でしか個性を表現できないのなら、弱い個性なんじゃないかと思います」と反対。自己アピールは服装以外の部分でするべき、という考え方のようだ。
それに対して、スタジオの大竹まことさんは、リクルートスーツだけでなく、新卒一括採用そのものを見直すべきだと話した。
「リクルートスーツだけの問題じゃないからね。新卒一括採用、新卒じゃないとダメだと。それで皆何十社も受けるんでしょう。それだからそうなっちゃったという、結果だから。アメリカにはこんなものないでしょう?」
経済評論家の勝間和代さんは、「バブル期にはバラバラな服を着ていたんですね」と指摘。
「それが結局、不況になってリスクを取らなくなってしまった。企業もリスクを取らずに、個性がない子供たちの方が扱いやすいからそれで良しとしてしまった。それで需給が一致してしまったんですよ。それで女の子は(髪の色を)黒に戻してひっつめ頭、男子は男子で、普段絶対にしないような髪型にして行きますよね。だからつまんない社会になっちゃったのは景気が悪かったから。今景気が良くなったんだから、脱リクルートスーツすべきだと思います」
服にこだわりがないと落とされる要因になる?
番組で「脱リクルートスーツ宣言」に賛成か反対か、視聴者に投票を呼びかけたところ、最終的には賛成が4241ポイント、反対が2506ポイントという結果に。
賛成だという人からは、「就活でしか着ないので、経済的に良くない。私服やオフィスカジュアルの方がリラックスして、自分らしく意見を言える」「夏シーズンは汗が出るので」といった意見が寄せられた。一方、反対だという人からは、服にこだわりがないと「落とされる要因になるということでしょうか」と懸念する声が出ていた。
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