京都人の「ぶぶ漬け論法」はどうやって誕生したのか 日本語の専門家に聞くと...
Jタウンネット2020年4月19日(日)21時0分
[ちちんぷいぷい−毎日放送]2020年4月6日放送の「へぇ〜のコトノハ」のコーナーでは、「京都人の会話術」について調べていました。
京都人特有の言い回しとして有名な「ぶぶ漬けどうどす?」。これは遠回しに「帰れ」と言っているわけではなく、「もうそろそろ時間ではないですか?」という気遣いなのだそう。
日本語の歴史に詳しい京都先端科学大学の丸田博之教授に番組が話を聞くと、京都人は平安時代からこういう婉曲表現を使っているそうです。
大都会ゆえ生まれた会話術
丸田教授によると、京都は全国各地から多種多様な人々が集まる大都会でした。
出会った人との身分の上下や遠近関係もわからないため、はっきりと言うことは失礼にあたると、ぼやかした言い方に。戦国時代は、時の支配者が次々と入れ替わり、自分の身を守る手段として、本音を言わない会話になったといいます。
例えば、「おもしろい味やな」「食べられんこともないわ」。これは「おいしい」という意味で、「まあまあ」はすごい褒め言葉だとか。京都人は褒められたら裏があると考えるので、あえてこんな表現になるといいます。
こうした京都人の話し方について、番組では、
「京都人の『いけず?』にひるまず、積極的に会話しましょう!あまり気にせず『親しく思ってくれてるんやな』と、違いを笑っちゃえばいいんです」
と締めくくっていました。
世間に迷惑をかけないための会話術。スタジオでは「こういうことを伝えたいから、こういう言い方をしようとか考えるようになる」「頭の体操になる」という意見もありました。
(ライター:まみ)
「日本語」をもっと詳しく
「日本語」のニュース
-
絵柄もラベルも印刷できる「ガチャマシン」!日本語対応アプリ・素材が全部無料!【「ガチャ」プリンター】のクラウドファンディングを開始!5月22日15時16分
-
女優の鶴田真由氏が愛媛県出身のショートショート作家・田丸雅智氏の対談番組「FM愛媛の“まじめな”コトバプロジェクト コトバノまほう」に登場!5月22日14時46分
-
外国人と地域社会を繋げる独自プログラム ヒューマンアカデミー日本語学校「地域日本語パートナー」開始 地域とともに育む多文化共生社会の実現5月22日13時16分
-
マンハッタン・アソシエイツ、ガートナー社のマジック・クアドラントでWMSのリーダーに16 回連続で選出5月22日11時46分
-
【難問】「We're all square.」ってどういう意味? - 解けたらスゴイ!5月22日10時30分
-
片岡愛之助&山田杏奈、『怪盗グルーのミニオン超変身』日本語吹替版キャストに! 最新予告解禁5月22日8時0分
-
北京市が八達嶺長城大景勝地を建設、段階的に公開へ—中国5月21日15時30分
-
日本は「英語教育」に向かうのか「語学教育」に向かうのか。子ども達に日本語を母国語として話したい英語を身につけさせる。個人家庭や地方の学校に直接届けるビデオレッスンを作るまでの「Epsilon」の軌跡5月21日11時0分
-
『悪魔のいけにえ2 ‐4Kレストア版‐』9月リリース “初の日本語吹替版”制作クラウドファンディングを実施[ホラー通信]5月20日23時0分
-
Android 15、日本語のバリアブルフォントを採用へ 変体仮名にも対応 「beta 2」リリース5月20日22時36分