ジェンダーバイアス、性別理由に買わなかった25%
リセマム2022年4月25日(月)16時45分
電通ダイバーシティラボとこどもりびんぐは、子供に対する「女の子らしさ」「男の子らしさ」の意識調査を実施。子供が欲しがった商品を、性別を理由に購入しなかった経験のある保護者が約25%いることがわかった。
調査は2022年2月16日~3月6日、子育て情報サイト「あんふぁんWeb」「ぎゅってWeb」のWeb会員のうち、0歳から小学6年生の子供をもつ保護者を対象にインターネットにて行われた。回答者は681名。
最初に、「ジェンダーバイアス」という言葉を聞いたことがあるか尋ねたところ、39.8%が「聞いたことがあり、意味を理解している」と回答した。しかし、「聞いたことがない」または「聞いたことはあるが、意味までは理解していない」と回答した人は60.2%であり、「ジェンダーバイアス」についてよく理解していない人のほうが多いという結果となった。
ジェンダーバイアスとは「女の子らしさ」「男の子らしさ」等、男女の役割に関する固定的な観念や、それに基づく差別・偏見・行動等を意味すると説明したうえで、「幼稚園・保育園・小学校で『ジェンダー平等』について教わる機会があるとよいか」という質問に対しては、88.5%の保護者が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した。
次に、自分の子供と接するときにジェンダーバイアスを意識しているか尋ねたところ、「とても意識している」「やや意識している」と回答した人は49.6%であり、「あまり意識していない」「まったく意識していない」と回答した人(48.2%)と、ほぼ同数であった。その理由としては「子供の意見を尊重したい」「世の中の価値観が変わってきていると感じる」との回答が多かった。
また、子供が欲しがった商品を、「女の子(男の子)だからふさわしくない」という理由で買わなかったことはあるか尋ねたところ、購入しなかった経験があると回答した保護者は24.5%であった。その内容については、多い順に「玩具(53.3%)」「衣類(45.5%)」「靴(20.4%)」と続いた。
最後に、「女の子なのに」「男の子なのに」と、子供が他人に言われてモヤモヤしたことがあるか尋ねたところ、「ある」と回答した人が37.9%、「ない」と回答した人は62.1%だった。また、その相手としてもっとも多くあげられたのは「子供の祖父母」で60.9%であり、2番目に多かった「配偶者」の19.8%を大きく上回る結果となった。
調査結果より、ジェンダーバイアスは、生きてきた時代背景や環境の違いが影響することが考えられる。商品選択等の際に、性別から選ぶべきというバイアスにとらわれている場面も一部でみられるが、固定化されたジェンダーの区別をなくすことが、子供の個性が尊重されることにつながる。そのために、大人と子供が共にジェンダーバイアスについて考える機会を設けることが重要になるのではないだろうか。
調査は2022年2月16日~3月6日、子育て情報サイト「あんふぁんWeb」「ぎゅってWeb」のWeb会員のうち、0歳から小学6年生の子供をもつ保護者を対象にインターネットにて行われた。回答者は681名。
最初に、「ジェンダーバイアス」という言葉を聞いたことがあるか尋ねたところ、39.8%が「聞いたことがあり、意味を理解している」と回答した。しかし、「聞いたことがない」または「聞いたことはあるが、意味までは理解していない」と回答した人は60.2%であり、「ジェンダーバイアス」についてよく理解していない人のほうが多いという結果となった。
ジェンダーバイアスとは「女の子らしさ」「男の子らしさ」等、男女の役割に関する固定的な観念や、それに基づく差別・偏見・行動等を意味すると説明したうえで、「幼稚園・保育園・小学校で『ジェンダー平等』について教わる機会があるとよいか」という質問に対しては、88.5%の保護者が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した。
次に、自分の子供と接するときにジェンダーバイアスを意識しているか尋ねたところ、「とても意識している」「やや意識している」と回答した人は49.6%であり、「あまり意識していない」「まったく意識していない」と回答した人(48.2%)と、ほぼ同数であった。その理由としては「子供の意見を尊重したい」「世の中の価値観が変わってきていると感じる」との回答が多かった。
また、子供が欲しがった商品を、「女の子(男の子)だからふさわしくない」という理由で買わなかったことはあるか尋ねたところ、購入しなかった経験があると回答した保護者は24.5%であった。その内容については、多い順に「玩具(53.3%)」「衣類(45.5%)」「靴(20.4%)」と続いた。
最後に、「女の子なのに」「男の子なのに」と、子供が他人に言われてモヤモヤしたことがあるか尋ねたところ、「ある」と回答した人が37.9%、「ない」と回答した人は62.1%だった。また、その相手としてもっとも多くあげられたのは「子供の祖父母」で60.9%であり、2番目に多かった「配偶者」の19.8%を大きく上回る結果となった。
調査結果より、ジェンダーバイアスは、生きてきた時代背景や環境の違いが影響することが考えられる。商品選択等の際に、性別から選ぶべきというバイアスにとらわれている場面も一部でみられるが、固定化されたジェンダーの区別をなくすことが、子供の個性が尊重されることにつながる。そのために、大人と子供が共にジェンダーバイアスについて考える機会を設けることが重要になるのではないだろうか。
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