電気機器業界の労働時間の満足度が高い企業1位キヤノン「一度も残業したことがない。残業は極めて少ない」
企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は5月13日、「電気機器業界の労働時間の満足度が高い企業ランキング」を発表した。
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「AV・デジタル家電」「デジカメ・ビデオカメラ」「事務機器」「白物家電」に記載があり、2017年4月〜2018年3月に「キャリコネ」に20件以上寄せられた企業。【参照元:キャリコネ】
電気機器業界の労働力の満足度が高い企業1位は「キヤノン」で、満足度は5点中3.82。2位は僅差で「富士ゼロックス」「リコー」(3.72)、以降、「パナソニック」(3.72)、「NEC(日本電気)」(3.63)と続いた。
このほか6位以降では「ソニー」(3.62)、「シャープ」(3.49)、「セイコーエプソン」(3.38)、「東芝」(3.29)、「日立製作所」(3.03)がトップ10に入った。
時間外労働の原則禁止、法定を上回る育児や介護時の休業制度・短時間勤務制度の導入も1位のキヤノンの残業・休日出勤に関する口コミとして、
「残業は極めて少ない。設計開発系を除き、基本的には残業できないシステムになっている。私も、入社してから一度も残業したことがない」(技術関連職/20代前半男性/年収400万円/2018年度)
といったものが寄せられている。同社は高級小型写真機の研究のため、1933年に開設された「精機光学研究所」を前身に持つ、大手電気機器メーカー。家庭用のデジタルカメラやインクジェットプリンターなどで知られている。
産業機器分野でも、「業務用フォトプリンター」、半導体製造に欠かせない「半導体露光装置」、テレビやスマホなどに使われる「有機ELディスプレイ製造装置」など、さまざまな製品を提供している。
キヤノンは、社員が仕事とプライベートを両立できる環境作りに注力。時間外労働の原則禁止、30分単位で取得できる「時間単位休暇」や年に1回5日連続で取得できる「フリーバカンス休暇制度」、法定を上回る育児や介護時の休業制度・短時間勤務制度の導入など、さまざまな取り組みを行っている。
子育て支援を積極的に行い、その成果が認められた企業に対して厚生労働大臣が交付する「くるみん」マークも、2008年から連続取得している。
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