「飲食店を救いたい」立ち上がった1人の住職 配送料無料の「寺デリバリー」に反響
Jタウンネット2020年5月22日(金)8時0分
[ちちんぷいぷい−毎日放送]2020年5月13日放送の「今日の拡散希望さん」のコーナーでは、新型コロナウイルスの影響を受けて、大阪のあるお寺の住職さんが始めた活動について紹介していました。
大阪・松原市にある「法泉寺」。室町時代後期に創建し、住職の恵我(えが)了悟さんは18代目、檀家はおよそ250軒です。
新型コロナで、法要や行事は3月中旬以降全て自粛、法事や月参りもキャンセルが相次いでいます。そこで、空いた時間に地域貢献できないかと始めたのが、お寺のデリバリーサービスです。
「私の空いた時間を有効に...」
その名も「ほっ寺連(ほってられん)デリバリー」。
この活動は、地元松原市の飲食店13店舗のお弁当、オードブルなどをお店に代わって宅配するというものです。「松原勝手に応援団」という団体を企画運営している支援者の呼びかけで立ち上げ、加盟登録した飲食店のサポートをしています。
この「ほってられん」とは、困った人を「放っておけない」という意味です。自身も苦しい中で、住職の恵我さんは、
「飲食店のお手伝いをさせていただくことで経営状態を救えるのであれば、私の空いた時間を有効に使えるのかな」
と始めたそうで、なんと!すべて無料宅配とのこと。
「お互いの存在価値を確かめ合っているような気持ち。コロナの事態が収束したときに、今までお世話になっていた飲食店さんが無くなると寂しい」
と恵我さん。
この宅配を希望する方は「松原勝手に応援団」でインターネット検索、特設サイトを通して利用できるとのこと。前日までに予約すると、翌日商品を配達してくれます。
なかなかできることではないこの活動、心がほっこりしました。
(ライター:まみ)
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