本格カレー店では「ナン」を選ぶ人が多いみたい
街中でカレー屋さんを見る機会が増えてきた。いわゆる「日本的なカレー」に加えて、インドやパキスタン、ネパールなどの店も多く、バターチキンや、ほうれん草のサグカレーといった、なかなか自宅では味わえないメニューに舌鼓を打つ人も多いのではないか。
辛さとうまみを楽しむ上で、欠かせないのが主食。多くの「本格的な店」では、ナンとライスを選べる。これまた悩みの種になるものだ。そこでJタウン研究所では、「本格的なカレー屋さんで選ぶのは?」に関して、1か月にわたりアンケート調査を行った(総投票数974票、2018年4月22日〜5月22日)。はたして、その結果は——。
ナン優勢は33都道府県
全国の票数を見てみると、ナンが76.1%、ライスが23.9%。各県別に見てみると、ナンが優勢だったのは33都道府県、引き分けが9府県、ライス3県(島根県と山口県からは無投票)。あくまでJタウンネット読者のみがサンプルではあるが、全国的にナンが支持されていることがわかった。
また、どの都道府県でも、ナンは3割以上の支持を獲得。大きな地域差はなかったが、全国まんべんなく「本格的なカレー屋さんでは、ナンにする」人が多いようだ。関東から中部、近畿にかけては、ナンの支持率が8割前後と、高い数字となっている。
カレーをよく食べる地域から来た、在日外国人の数は関係あるのだろうか。法務省の在留外国人統計(2017年6月時点)によると、在日インド人は東京都の1万1809人を皮切りに、神奈川、千葉、兵庫と続くが、そのいずれも今回の調査で「ナン派」75%以上となった。
同統計によると、ネパール人の数は東京、愛知、福岡が上位3都県。パキスタン人は埼玉、愛知、茨城がトップ3。関連性は不明ながら、いずれの都県でも6割以上が、「せっかく店舗で食べるのだから、ナンにしようか」と考えている結果となった。
全国的にナン支持者が多い傾向は、ほかのデータでも出ている。食品メーカーのジェーシー・コムサが17年8月に行った調査では、「飲食店でカレーを食べる時に合わせたいもの」が「絶対ナン」(19.6%)、「どちらかというとナン」(32.2%)をあわせて、約5割が「ナン派」となっていた。
とはいえ、あくまでこれらは「カレー屋さん」でのお話。家でどちらを食べているかについても、折を見てアンケート調査を行ってみたいと思う。
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