白血病治療で液体のり「アラビックヤマト」に注目集まる メーカーも驚き「いろいろな方がハッピーになれば」
BIGLOBEニュース編集部2019年5月30日(木)16時41分
アラビックヤマト
東京大学と日本医療研究開発機構は30日、液体のりを用いて白血病などの治療で重要な造血幹細胞の増幅に成功したと発表。成功した液体のりとして朝日新聞に掲載された「アラビックヤマト」がにわかに注目を集めている。
東京大学医科学研究所の山崎聡特任准教授を中心とした研究チームは、液体のりの主成分であるポリビニルアルコール(PVA)が、造血幹細胞の培養液の代わりになり、数ヶ月培養可能であることを発見。これにより、安価に造血幹細胞の増幅ができ、ドナーから1個の造血幹細胞を採取できれば、複数の患者が治療できる可能性があるとしている。朝日新聞は、細胞を培養できた液体のりとして「アラビックヤマト」の写真を掲載し、「コンビニの液体のりでも培養できることを確認した」と伝えている。
従来の高価な培養液よりも遥かに効果が高いものが、身近で馴染み深い文房具だったことからTwitterでは驚きの声が殺到。「『なんかカラダにいいらしい』と言って、アラビックヤマト買いに行く慌て者が一人くらいいそうな気がする」「これからSFの培養槽見るたび(中身アラビックヤマトだ…)って思っちゃうね」など様々な声も寄せられている。
「アラビックヤマト」を製造・販売するヤマトに話を聞いたところ、朝日新聞の報道で培養の成功を知って驚いたという。担当者は、これから「当社の製品が実際に使用されたか確認していく」とコメント。事実の確認ができていないこともあり、誤解を生むため具体的な発言は控えるとしながらも、「いろいろな方がハッピーになれば」と語った。
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