働く女性、役職によって読む漫画に違い 部長職以上は「心の支え」として男性向け作品を読む傾向
ハイブリッド型総合書店「honto」は、漫画に関する調査を全国の20代〜50代の働く女性400人を対象に実施。6月11日に結果を発表した。
役職別に見ると、幹部・経営層が漫画を読む頻度が最も高く、「毎日読む」「2〜3日に1回読む」という回答がともに29%だった。
漫画を読む時間は、全体で40%の人が「30分未満」と回答したが、幹部・経営層では「1時間以上2時間未満」が57%となっており、多忙な中でも漫画を読んでいることが推察できる。
幹部・経営層は漫画を読んで「仕事のストレス発散」
漫画を「女性向け」「男性向け」の2つに分けて質問したところ、全体で69%が「女性向けの漫画」をよく読むと答えた。役職別で見ると、一般職・中間管理職は「女性向け漫画」をよく読む回答の方が多いが、幹部・経営層では57%が「男性向けの漫画」をよく読むという回答だった。
また、よく読むジャンルは全ての役職で「恋愛」が1位だったが、一般職で12%を占める
「ファンタジー」は幹部・経営層には読む人がおらず、「恋愛」の次に2位「仕事・職業」(15%)のジャンルが好まれることがわかった。女性のキャリアアップに伴い、組織での役職の違いが好きな漫画のジャンルにも影響をもたらしているようだ。
また、漫画を読む理由としては、全ての役職の30%前後の人が「暇つぶし」を選んだ。一般職では、2位に「気軽に読めるから」(29%)が入ったのに対し、幹部・経営層では2位が「心の支えになるから」、「仕事のストレス発散」(ともに21%)となっている。漫画を読むことで仕事の疲れを和らげているようだ。
『ONE PIECE』については「チームワークの作り方の勉強になる」という人も
ビジネスの役に立つ、心の支えになった漫画ランキングは1位『ONE PIECE』、2位『SLAM DUNK』、3位『働きマン』という結果となった。コメントには、
「個性豊かなメンバーたちが一丸となっている姿に、元気が出る。チームワークの作り方の勉強になる」(『ONE PIECE』 東京都在住28歳/一般職)
「一生懸命仕事に打ち込む主人公の姿に好感を持つとともに、自分も頑張ろうと思えたから」(『働きマン』 兵庫県在住42歳/中間管理職)
と、漫画を読むことで勇気やエネルギーをもらえるという感想が多かった。
また、感銘を受けた漫画の登場人物としては、1位ルフィ(ONE PIECE)、2位松方弘子(働きマン)、島耕作(課長 島耕作シリーズ)がランキング上位に入った。ルフィに関しては、
「誰に何を言われても自分の心と仲間を信じて守り抜く姿に、自分もそうでありたいと思う」(東京都在住28歳/一般職)
と、辛い状況にあっても自分の信条を持ち前進していく姿に感銘を受けているようだ。
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