2019年新入社員の理想の上司「相手の意見に耳を傾ける」「一人ひとり丁寧に指導」「好き嫌いで判断しない」
リクルートマネジメントソリューションズは6月11日、2019年新入社員意識調査の結果を発表した。調査は今年3〜4月に実施し、同社開催の新入社員導入研修受講者1178人から回答を得た。
社会人として働く上で大切にしたいことを聞くと、最も多かったのは「仕事に必要なスキルや知識を身につけること」(43.8%)。昨年まで不動の1位である「社会人としてのルール・マナーを身につけること」(42.2)は2位となった。
3位以降、「周囲(職場・顧客)との良好な関係を築くこと」(38.2%)、「任せられた仕事を確実に進めること」(36.2%)、「元気にいきいきと働き続けること」(28.9%)、「失敗を恐れずにどんどん挑戦すること」(28.4%)と続く。
「厳しく指導」「リーダーシップ」「仕事がバリバリできる」を支持する人は減少また「何があってもあきらめずにやりきること」(17.2%)は2010年から6.8ポイント下がっているが「仕事で高い成果を出すこと」(19.1%)は過去最高値となっている。
同社は今年の新入社員は仕事をすぐに諦めず粘り強く挑戦を繰り返すより、目の前の仕事に必要なスキルを身に付け、着実に成果を出すことに関心があるとしている。ここ数年、「時短」「働き方改革」といった働き方の変化から来ていると考えられる。
上司に期待することを聞くと、「相手の意見や考え方に耳を傾けること」(42.9%)、「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」(44.8%)、「好き嫌いで判断をしないこと」(34.5%)、がトップ3に入る。
この3項目と「よいこと・よい仕事をほめること」(26.5%)の上昇率が著しい一方、「言うべきことは言い、厳しく指導すること」(24.4%)、「周囲を引っ張るリーダーシップ」(16.9%)、「仕事がバリバリできること」(11.8%)がポイントを落とし続けている。
同社は、仕事に情熱を持つ上司を理想とするものの、"情熱"が意味するところは仕事がバリバリできる、リーダーシップがある、厳しく指導するといったことではないと指摘。今年の新入社員にとって理想の上司は、
「一人ひとりの声をキャッチして個別最適な指導を行い、よい点に目を向けてメンバーの行動やアウトプットを承認する、そんな高い感度を持った人といえそうです」
とコメントしている。また働きたい職場を聞くと、「お互いに助け合う」(60.4%)が最多で、「アットホーム」(47.4%)、「お互いに個性を尊重する」(43.4%)がトップ3となっている。
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