コロナ禍を「幸せな3年間」と振り返る潔癖症の女性
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潔癖症の人には、人を家に招いたり車で遠出したりといった行動が、一大イベントになるようだ。千葉県に住む60代後半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円)からは、潔癖症ならではのエピソードが寄せられた。(文:ミッチー)
「人を家に入れるのが嫌い」だという女性。そこには潔癖症ならではの理由があった。
「他人を家に招くときには、お客が来る前は整理整頓、帰ってからは拭き掃除を含め徹底的な大掃除」
というから大変だ。また、外出する際はさらに苦労が増える。電車に乗ることができず、どこへ行くにも車を使うという女性。長距離移動する際には、特に気をつけないといけないことがある。それはパーキングエリアのトイレに行くときだ。
「便座にトイレットペーパーを敷き、そのうえでお尻をつけずに用を足す」
いわゆる空気椅子状態になるという。60代後半の女性にとって、この行為はかなり腰に負担がかかるだろう。そこまでしなくても消毒剤を使えば済むと思う人もいるだろうが、「消毒剤は薬品であり肌に悪い」という理由で使わないそうだ。
「家に帰ると、やはりすぐに着替えますが、靴を脱ぐと同時に靴下も脱ぎます」
と、徹底している。
「農薬や添加物、放射能などが怖くて、コンビニや普通のスーパーで買い物ができない」
そんな日常を送る女性にとって、「コロナの時は、嬉しかった」という。不要不急の外出を避けおうち時間が奨励されたことで、安心できる時間が増えたのだろう。
「人と交わらずにいることがノンストレスで、幸せな3年間でした」
と当時を振り返る女性は、人と会うことが大幅に制限されたコロナ禍を懐かしんでいるかのようにすら思える。
さらに、この女性は食に関して、ある悩みを持っている。それは、
「農薬や添加物、放射能などが怖くて、コンビニや普通のスーパーで買い物ができない」
ということ。食品添加物に関しては、一概に全てが体に悪いものと言えるかどうかは、影響を長い目で見なければわからないが、気になる人は少なくないだろう。ましてやこの女性は、潔癖症にも関わらず、「消毒剤は薬品であり肌に悪い」という理由で、公衆トイレでも消毒剤を使わないのだから。
ところで、共同生活に不便はないのだろうか。もし同居人が衛生的でないなら、それはそれでまた苦労が増えそうなものだが……。
「ちなみに夫は、私を上回る潔癖症です。家の中では、私は凡人です」
なるほど。お互いにキレイ好き同士なら相性がいいだろう。しかし、この女性を上回る潔癖症だという夫は、日々どうやって暮らしているのだろうか。
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