熱中症予防に関する緊急提言…暑さ指数を意識し、こまめな水分補給を
リセマム2018年7月23日(月)15時45分
日本救急医学会熱中症に関する委員会は2018年7月20日、熱中症患者の増加を受け、「熱中症予防に関する緊急提言」を発表した。小児や高齢者、持病のある人は体温調節機能が弱く、特に熱中症にかかりやすいため、「熱中症弱者」としての認識が重要だとしている。
「熱中症予防に関する緊急提言」では、4つの提言を発表。「暑さ指数(WBGT)を意識した生活を心がけ、運動や作業中止の適切な判断を!」「水分をこまめに取ること。おかしいなと思ったらすぐ涼しい場所に誘導を!」「適切な重症度判断と応急処置を。見守りつつ改善がなければすぐ医療機関へ!」「周囲にいるもの同士が、お互いに注意をし合う!」など、熱中症への注意喚起を行った。
WBGTとは、熱中症が起きやすい外的環境を知るための指標で、気温だけでなく、湿度や輻射熱を考慮した判断が可能になる。WBGTが21度以下では熱中症の危険は小さいとしているが、21度以上では熱中症による死亡事故が発生する可能性があり、運動の合間に積極的に水分補給が必要。28度以上では、激しい運動や持久走などの体温が上昇しやすい運動は避け、31度以上では、運動は原則中止するのが望ましいとしている。小児の場合は、さらに厳格な対応が必要と考えられるという。
屋外活動や運動をする場合は、事前に十分な睡眠や栄養、水分を摂取することが重要で、少しぼーっとしている、息が荒く呼吸回数が多い、脈が速いなどの兆候を認めた場合には注意が必要。「足がつった」「顔の紅潮」「大量の発汗」など、いつもとようすが違うと感じた時点で熱中症の初期症状と判断し、速やかに屋外活動や授業における運動を中止するなど迅速なアクションが大切だという。
熱中症を疑った場合はまず、涼しい場所で休憩させること。必ず付き添いの者をつけ、周囲の見守りがあることが重要だという。意識がない場合、水分を自力で摂取(自身で手に飲料水を保持して自分自身で飲水すること)できない場合、水分を自力で摂取しても十分に体調が回復しない場合は、救急搬送を要請すること。5分程度ですべての症状がなくなったかが回復の目安であるが、自覚症状がなくても全身の体熱感が残っている場合は、救急搬送を要請すること。
熱中症の重症度別の対処法や救急搬送の判断の基準は、日本救急医学会のWebサイトにて確認することができる。応急処置で十分に体調が回復したとしても、再発の可能性が極めて高いため、屋外活動には復帰させず、涼しい場所で経過を観察し、帰宅後も体調の変化に注意してみるように保護者とのコミュニケーションを密に行うことが大切だという。
「熱中症予防に関する緊急提言」では、4つの提言を発表。「暑さ指数(WBGT)を意識した生活を心がけ、運動や作業中止の適切な判断を!」「水分をこまめに取ること。おかしいなと思ったらすぐ涼しい場所に誘導を!」「適切な重症度判断と応急処置を。見守りつつ改善がなければすぐ医療機関へ!」「周囲にいるもの同士が、お互いに注意をし合う!」など、熱中症への注意喚起を行った。
WBGTとは、熱中症が起きやすい外的環境を知るための指標で、気温だけでなく、湿度や輻射熱を考慮した判断が可能になる。WBGTが21度以下では熱中症の危険は小さいとしているが、21度以上では熱中症による死亡事故が発生する可能性があり、運動の合間に積極的に水分補給が必要。28度以上では、激しい運動や持久走などの体温が上昇しやすい運動は避け、31度以上では、運動は原則中止するのが望ましいとしている。小児の場合は、さらに厳格な対応が必要と考えられるという。
屋外活動や運動をする場合は、事前に十分な睡眠や栄養、水分を摂取することが重要で、少しぼーっとしている、息が荒く呼吸回数が多い、脈が速いなどの兆候を認めた場合には注意が必要。「足がつった」「顔の紅潮」「大量の発汗」など、いつもとようすが違うと感じた時点で熱中症の初期症状と判断し、速やかに屋外活動や授業における運動を中止するなど迅速なアクションが大切だという。
熱中症を疑った場合はまず、涼しい場所で休憩させること。必ず付き添いの者をつけ、周囲の見守りがあることが重要だという。意識がない場合、水分を自力で摂取(自身で手に飲料水を保持して自分自身で飲水すること)できない場合、水分を自力で摂取しても十分に体調が回復しない場合は、救急搬送を要請すること。5分程度ですべての症状がなくなったかが回復の目安であるが、自覚症状がなくても全身の体熱感が残っている場合は、救急搬送を要請すること。
熱中症の重症度別の対処法や救急搬送の判断の基準は、日本救急医学会のWebサイトにて確認することができる。応急処置で十分に体調が回復したとしても、再発の可能性が極めて高いため、屋外活動には復帰させず、涼しい場所で経過を観察し、帰宅後も体調の変化に注意してみるように保護者とのコミュニケーションを密に行うことが大切だという。
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