UFOアブダクティーを追跡する黒いヘリが存在!? 米政府の拉致プロジェクト「MILAB」とは?
アブダクティー(宇宙人に誘拐された人)を追跡する「黒いヘリコプター」とは? 2度めのアブダクションである「MILAB」現象とは何か? エイリアン・アブダクション(宇宙人による誘拐事件)の深い闇の一端が徐々にあぶり出されているようだ――。
アメリカ当局によるアブダクティーの監視、追跡
心霊体験や都市伝説など、多くの超常現象はタブロイド紙やネットの娯楽コンテンツとして楽しまれる側面もあるが、その一方で専門の機関によって精力的に調査と研究が行われているケースもある。
あまり知られていない事実だが、長い間、アメリカ政府の一部と米軍の工作員がエイリアン・アブダクションの被害者である“アブダクティー”を注意深く監視してきたことが証言や記録から明らかになっている。当局は何を目的にアブダクティーを監視しているのだろうか。
1961年にアメリカで発生した有名なエイリアン・アブダクション事件が「ヒル夫妻誘拐事件」だが、事件後に米空軍が夫妻から詳しく話を聞き出して報告書が作成され、アメリカ空軍によるUFO(※1)調査機関「プロジェクト・ブルーブック」に提出されている。
さらに1973年5月23日深夜にテキサス州ヒューストンでジュディ・ドラティが誘拐されたエイリアン・アブダクション事件について、ニューメキシコ州カートランド空軍基地の空軍特別捜査局(AFOSI)がいち早く調査していたこともわかっている。この事件でAFOSI(米空軍特別捜査局)はキャトルミューティレーションとエイリアン・アブダクションの関連性を深く懸念していたといわれている。
また1973年10月にミシシッピー州パスカグーラで起きたエイリアン・アブダクション事件「パスカグーラ事件」のアブダクティーであるチャールズ・ヒクソンとキャリビン・パーカーの2人について、AFOSIは執拗な追跡調査を行っていたことがわかっている。
興味深いのはエイリアン・アブダクションの被害者であった故カーラ・ターナー氏(1947-1996)は生前に誘拐されるのは標的にされた個人であり、無作為に選ばれたものではないと示唆していたことだ。加えてエイリアン・アブダクション事件に米軍が関与していると言及していたのである。
アブダクティーを監視する「黒いヘリコプター」
多くのアブダクティーが事件後に「黒いヘリコプター」との接近遭遇を報告していることも興味深い。事件後に自宅の上空を「黒いヘリコプター」が頻繁に飛行するようになったというのである。この「黒いヘリコプター」は何の目的でアブダクティーの近くにあらわれるのか?
超常現象研究家で作家のニック・レッドファーン氏によれば「黒いヘリコプター」は米軍の「ブラックオプス(隠密の軍事作戦行動)」チームが操縦しており、エイリアン・アブダクション事件の翌日から翌々日にあらわれるようになるという。
その主な目的は3つあり、エイリアンによるアブダクションが行われる地域と範囲を特定することと、アブダクティーを脅してその体験について黙秘させることと、エイリアンの計画の本当の性質を解明することであるという。
1967年の「アンドレアソン事件」のアブダクティー、ベティ・アンドレアソンは自宅上空の「黒いヘリコプター」の頻繁な飛行に悩まされて陸軍に連絡したというが、政府関係者は誰も何も認めようとしなかったという。
「黒いヘリコプター」は場合によってはアブダクティーの関係者もターゲットにするようだ。
アブダクティーのホイットリー・ストリーバーを取材して執筆した『Report on Communion』(1987年刊)の著者であるエド・コンロイが謎のヘリコプターを操縦している人物が誰であるにせよ、自分自身が標的になっていることに気づいたのは1987年3月のある朝であった。
「この特定のヘリコプターが注目に値するのは、私の住む建物に異常なほどの注意を払っているように見えたことです」(エド・コンロイ)
ヘリコプターの目撃は頻繁に続き、明らかに誰かが自分を恐怖と被害妄想に陥らせようとしていると確信したという。
1994年刊『Abducted!』の著者、デビー・ジョーダンもまた「黒いヘリコプター」に何度も遭遇している。
「彼らは自分たちの飛行についてあまりにも明け透けなので、ほとんど滑稽なほどです。思い出せないほど何度も、彼らは一度に数分間、私の家の周り、私の家の上、そして私の上をホバリングし、自分自身を隠そうともせず、また彼らが私たちを見ているという事実を隠そうともしませんでした」(デビー・ジョーダン)
■2度めのアブダクション「MILAB」とは
公然と飛行している「黒いヘリコプター」だが、国土安全保障省(DHS)の中枢の奥深くに、エイリアン・アブダクション問題を秘密裏にかつ積極的に監視している小さなグループが存在するという主張もあるようだ。
その多くは、ウェブサイト、ブログ、講演、会議、書籍に加えてSNS(主にFacebookとTwitter)を注意深く監視することによって、アメリカにおけるエイリアン・アブダクション被害者の広範なデータベースを秘密裏に編集しているという。
時折、国土安全保障省の職員がアブダクティーの自宅を訪問し、UFOによるアブダクション体験について口外しないよう警告をするケースも報告されているということだ。
そこからさらに一歩進んだ謀略が米軍による「MILAB(Military Abduction)」現象である。
少なくないアブダクティーがエイリアン・アブダクションの後、すぐに別の勢力に拉致されたことを報告している。誘拐するのはエイリアンではなく、通常は黒い「SWAT」風の戦闘服を着た軍人である。
そのような体験を報告した人々は軍の地下施設に連れて行かれ、そこで尋問されたと話している。軍関係者らはエイリアンがアブダクティーの軍隊を創設していると考えており、エイリアンに完全にマインドコントロールされたアブダクティーの軍隊がいつか国民を襲撃するのではないかと恐れているというのだ。
言い換えれば、MILAB現象の核心にはエイリアンの計画は人類への大規模なマインドコントロールに基づいているという憂慮すべき信念があるというのだ。
いずれにしてもこのように政府と軍のさまざまな機関が、エイリアン・アブダクションに関係するデータを収集して分析し、アブダクティーを注意深く監視している実態が垣間見えてきた。
もちろんアメリカだけでなく世界中の極秘の倉庫や地下保管庫に、エイリアン・アブダクションに関する機密ファイルが数多く保管されているのだろう。そして今後もエイリアン・アブダクションが続く限り、高度な機密ファイルが作成され、研究され、保管庫へと収蔵され続けるのだ。
「黒いヘリコプター」は答えを求めてアメリカ国民の家の上空を飛び続け、アブダクティーは今後もMILAB現象によって厳しく監視され、脅迫される。
そこにある巨大な秘密とは? レッドファーン氏によれば当局はその恐ろしく複雑な真実を我々にどう伝えればよいのかわからないと認めるのが死ぬほど怖いのだという。それゆえにMILAB現象が繰り返されているというのである。
あまりにも深すぎるエイリアン・アブダクションの闇の一端が僅かずつではあるがあぶり出されてきていることは間違いなさそうだ。今後我々が直面することになる衝撃の真実に心の準備をしておくべきなのかもしれない。
(※1) UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。
参考:「Mysterious Universe」ほか
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