コンビニコーヒーの容器にも 企業の集客に使われる「香り」のチカラ
[かんさい情報ネットten.—読売テレビ]2021年7月9日放送の「カラクリ」のコーナーでは、企業の集客に活用されているという香りの秘密について取り上げていました。
杏林大学・古賀良彦名誉教授による「脳波を測定する実験」によると、コーヒーの香りを嗅ぐだけで集中力がアップすることがわかったそうです。
番組が取材した「ローソン」の商品本部によると、グァテマラやブルーマウンテン、ブラジルサントスやマンデリンなどのコーヒーの香りは、リラックス効果や集中力をアップをさせる効果があるとのこと。
そのため、ローソンのコーヒーの容器にはある工夫がされています。
コーヒーを開けてみると、突起部分が当たり、香り用の穴が出現します。
飲んだ時に鼻のところに穴があることにより、コーヒーの香りが直接届く仕組みになっているのだとか。
「毎日同じコーヒーを同じ時間に買われるお客様が多いので、ローソンのファンを作っていくためには絶対に必要な商品です」とのこと。
集客のために香りはが重視されているようです。
ホテルでも「香り」活用
全国に160店舗以上を展開する「スーパーホテル」のエントランスでは、オリジナルの「ヒノキの天然オイル」のさわやかな香りをデュフューザーから漂わせてお客様を出迎えているそうです。
全てのスーパーホテルで同じ香りの演出を行っていて、「一度お泊りいただいたお客様に以前ご宿泊いただいた際のサービスやおもてなしを思い出していただいたり、また泊まってみたいなと思ってもらうきっかけになれば」とのこと。
香りをかぐだけで子どもの頃の思い出がよみがえってくることがあるように、香りは記憶とも結び付いていることに着目した戦略です。
東北大学大学院・坂井信之教授によると、
「香りの情報は記憶をつかさどる海馬や偏桃体という脳の場所に送られます。海馬は記憶に関係し、偏桃体は感情を作り出します。視覚や聴覚は一回処理された情報で記憶と結びつくのに対し、嗅覚は直接送られ結びつくので記憶がよみがえりやすい」
とのこと。
私たちの記憶や感情は香りによって、知らず知らずのうちに操られているのですね。アロマオイルなど上手に取り入れてみたいと思います。
(ライター:まみ)
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