ブラック企業で死にかけた話「気づいたら病院のICU。あと数分遅かったら心不全で生きてなかった」
ブラック企業では、体調不良でも働くことを求めてくる。多少の疲れならどうにかごまかせても、慢性的な激務で体がボロボロになっていて、生命の危機にさらされた人もいる。キャリコネニュース読者からは「ブラック企業で死にかけた」体験が寄せられている。
長距離トラックドライバーをしていた40代女性は、通院したいと職場に申し出たものの、「繁忙期だからムリ」と突っぱねられてしまう。体調が悪い状態で無理やり運転をしたものの、「これ以上走ったら、事故を起こしてしまう」と思い、救急車を呼んだ。
「気が付いたら病院のICUにいました。病院の先生から『あと数分遅かったら心不全で生きてなかった』とまでいわれましたよ」
職場の人が病院に来ても心配することなく、なんと女性に「何で自分で救急車呼んだの?」と冷たい発言をした。女性は、「この会社にいたらダメだ」と思い、退院後すぐ退職した。
「過労は個人の割り振りの問題。働き過ぎで死んだなんてのは責任転嫁だ」販売・サービス業の50代女性は、以前働いていた職場が元同僚にした対応を見て退職を決めた。
「勤務中に体調を崩し、過呼吸で救急搬送されたにもかかわらず、その日の勤務を欠勤扱いにしたんです。理由は『体調管理は自己責任だから』でした」
しかも、「有給申請は2日前までに行う」という就業規則のルールに反していることを持ち出してきたという。
技術職の30代男性の元職場では、「過労は個人の割り振りの問題。働き過ぎで死んだなんてのは責任転嫁だ」との考えがあった。
手術翌日、出血が止まらず欠勤すると給与を下げられた「上司は『病気は個人の管理の問題だから会社に持ち込むな』『健康な人間でも病気にしてしまうのが病院なんだからに行けば病院は行くなよ。病院にいったら1日休みになって給料も下がるし会社の評価も下がるから、行くなら覚悟してからいけ』と言っていて、いろいろおかしかったですね」
家族経営の運送会社で働いていた30代男性は、「福岡〜大阪間を一般道で週に3〜4往復、週6日以上はトラックの中」という過酷な生活を送っていた。日曜日早朝の帰宅から夕方の出発までの時間が「唯一の休日」と振り返る。
「睡眠時間は毎日1〜2時間あればいい方で、数日間一睡もできないことも頻繁にありました。幻覚や幻聴は、完徹3日目あたりからよく起きましたね。今日が何日で何曜日なのかも全くわからなくなりました」
やがて男性は体を壊し、倒れて動けなくなってしまう。妻に伴われて病院に行くと、十二指腸潰瘍だらけだった。
「さすがに『一晩だけでも休ませて欲しい』と社長にお願いしたのですが、『受けた仕事に責任を持て』『人が足りない』などと言われ、休めませんでした。点滴を打ってそのまま関西まで約600キロ走りました」
帰社した男性を見て社長は、「潰瘍が労災?ふざけるな。君の自己管理が不十分だっただけだろう」と言い放ったという。
クリエイティブ職の50代女性は、手術で入院のため有休を取得した。しかし、「人が足りない」との理由で有休を取り消されてしまう。手術翌日には出血が止まらず欠勤したが、給与を下げられてしまった。女性は、「だから前もって有休を取ったのに」と呆れている。
キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業体験談」や「年収と貯金に関するアンケート」を募集しています。
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