留学生171人が成果報告、問われる真価…トビタテ!留学JAPAN第3回留学成果報告会
リセマム2017年9月8日(金)15時23分
文部科学省と日本学生支援機構(JASSO)は9月8日、東洋大学白山キャンパスで「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」の第3回留学成果報告会を開催した。トビタテ!留学JAPANから派遣された大学生、高校生ら171人が参加し、留学先で得た経験や学びの成果報告を行った。
「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」は、文部科学省主導のもと2014年に始まった官民共同の海外留学支援制度。東京オリンピック・パラリンピック開催年にあたる2020年までの7年間で、1万人の大学生、高校生を海外へ派遣することを目的としている。当日は、トビタテ!留学JAPANに賛同する支援企業・団体に向け、第1~6期と高校生コースの派遣留学生、通称「トビタテ生」が自らの留学成果を発表した。
◆問われる現地経験、帰国後も含めた「留学」を
留学の目的や現地での経験、これからの計画を発表するプレゼンテーションタイムでは、トビタテ生はみな生き生きとした表情で留学体験を披露。どの発表会場も審査員や企業・団体関係者が大勢詰めかけ、トビタテ生の発表に耳を傾けた。
トビタテ生には、留学先での活躍だけではなく、帰国後は留学生数増加に向けたアンバサダーとしての活動や学んだ成果の実践など、継続的な活動が期待されている。
「多様性人材コース」からイギリスとフィンランドへ留学した文教大学国際学部4年の浅原由奈(ゆきな)さんは、留学先での教育経験から「テーマ型教科横断授業」を発案。今後は10月15日に御茶ノ水ソラシティで開催される「未来をつくる教育フォーラム2017」の企画運営に携わり、自身のオリジナル授業の実践と普及に挑戦する予定だという。
「世界トップレベル大学等コース」からイギリスのリーズ大学へ留学した同志社大学スポーツ健康学部スポーツ健康科学科4年の岩井凌太さんは今後、大阪府四條畷市の市役所に2018年からインターンシップ予定。岩井さんによると、四條畷市役所から岩井さんは「市民のためなら」何にでも挑戦してよいという許可を受けており、精力的に街づくりに関わっていきたいと述べた。
◆各界が熱視線、トビタテ生の未来開拓力
支援企業・団体にはインバウンド、アウトバウンド施策の強化をねらう企業が多く、トビタテ生の今後に熱い視線を送っている。「多様性人材コース」留学生のプレゼンテーション審査員のひとり、リクルートマーケティングパートナーズの林氏は「社として取り組んでいる人材育成の観点から(トビタテ!留学JAPANに)共感している」とコメント。トビタテ!留学JAPANによると、4月に社会人になったトビタテ生のうち67%は民間企業に就職しており、そのうち41%はトビタテ支援企業・団体に就職しており、トビタテ生のこれからに期待を寄せる支援企業の姿が見えた。なお、就職以外の進路は、起業や青年海外協力隊への参加のほか、個人負担での再留学などが確認されているという。
文部科学省官民協働海外留学創出プロジェクトのプロジェクトディレクターを務める船橋力氏は、トビタテ!留学JAPANの始動から3年半を経て「(支援関係者から)やっと土台ができてきたね、との声をいただいている」と感謝の意を表明。トビタテ生を賞賛し、今後はさらなる国と国の“橋渡し”となる留学生を派遣できるよう、生徒学生だけでなく、さらに多くの企業・団体、そして一般への事業認知度拡大をはかりたいとした。
海外の地で何を得て、何を成すのか。未来を切り拓こうとするトビタテ生の活躍は今後、より一層注目されることだろう。
「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」は、文部科学省主導のもと2014年に始まった官民共同の海外留学支援制度。東京オリンピック・パラリンピック開催年にあたる2020年までの7年間で、1万人の大学生、高校生を海外へ派遣することを目的としている。当日は、トビタテ!留学JAPANに賛同する支援企業・団体に向け、第1~6期と高校生コースの派遣留学生、通称「トビタテ生」が自らの留学成果を発表した。
◆問われる現地経験、帰国後も含めた「留学」を
留学の目的や現地での経験、これからの計画を発表するプレゼンテーションタイムでは、トビタテ生はみな生き生きとした表情で留学体験を披露。どの発表会場も審査員や企業・団体関係者が大勢詰めかけ、トビタテ生の発表に耳を傾けた。
トビタテ生には、留学先での活躍だけではなく、帰国後は留学生数増加に向けたアンバサダーとしての活動や学んだ成果の実践など、継続的な活動が期待されている。
「多様性人材コース」からイギリスとフィンランドへ留学した文教大学国際学部4年の浅原由奈(ゆきな)さんは、留学先での教育経験から「テーマ型教科横断授業」を発案。今後は10月15日に御茶ノ水ソラシティで開催される「未来をつくる教育フォーラム2017」の企画運営に携わり、自身のオリジナル授業の実践と普及に挑戦する予定だという。
「世界トップレベル大学等コース」からイギリスのリーズ大学へ留学した同志社大学スポーツ健康学部スポーツ健康科学科4年の岩井凌太さんは今後、大阪府四條畷市の市役所に2018年からインターンシップ予定。岩井さんによると、四條畷市役所から岩井さんは「市民のためなら」何にでも挑戦してよいという許可を受けており、精力的に街づくりに関わっていきたいと述べた。
◆各界が熱視線、トビタテ生の未来開拓力
支援企業・団体にはインバウンド、アウトバウンド施策の強化をねらう企業が多く、トビタテ生の今後に熱い視線を送っている。「多様性人材コース」留学生のプレゼンテーション審査員のひとり、リクルートマーケティングパートナーズの林氏は「社として取り組んでいる人材育成の観点から(トビタテ!留学JAPANに)共感している」とコメント。トビタテ!留学JAPANによると、4月に社会人になったトビタテ生のうち67%は民間企業に就職しており、そのうち41%はトビタテ支援企業・団体に就職しており、トビタテ生のこれからに期待を寄せる支援企業の姿が見えた。なお、就職以外の進路は、起業や青年海外協力隊への参加のほか、個人負担での再留学などが確認されているという。
文部科学省官民協働海外留学創出プロジェクトのプロジェクトディレクターを務める船橋力氏は、トビタテ!留学JAPANの始動から3年半を経て「(支援関係者から)やっと土台ができてきたね、との声をいただいている」と感謝の意を表明。トビタテ生を賞賛し、今後はさらなる国と国の“橋渡し”となる留学生を派遣できるよう、生徒学生だけでなく、さらに多くの企業・団体、そして一般への事業認知度拡大をはかりたいとした。
海外の地で何を得て、何を成すのか。未来を切り拓こうとするトビタテ生の活躍は今後、より一層注目されることだろう。
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