ソシャゲが抱える地獄は「課金以外にもある」と語る女性 「運営の過失や不祥事の度にプレイヤーやアンチが荒れる」
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手軽さが人気の「ソシャゲ」だが、度を超すと課金で借金を抱える、家族や友人との時間を失うなどの弊害があることは知られている。しかし、福岡県の30代女性(年収300万円台/サービス系/正社員・職員)は、
「課金した額は5〜7年で通算10万円未満だと思います」
と金額自体はそこまでではないものの、ソシャゲの地獄は「課金以外にもある」ことを指摘した。(文:草茅葉菜)
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「なんでたかが遊びにそこまで『仕事』みたいな事を考えないといけないのか」
プレイ自体は無理のない範囲に留まっているため、お金や時間はそこまで失っていないという女性。しかし「心の平穏と精神の健康を失いました」と綴る。その理由として、
「運営の過失や不祥事(著作権違反・キャラ格差・脚本やイラストの完成度・ゲームUIの不便さやバグ等)の度にプレイヤーやアンチが荒れてしまう」
ことを挙げた。つまりゲームファン同士で繰り広げられる物議やトラブルがやっかいということだろう。女性は
「『運営も仕事だから大変なんだよ』『仕事だからこそ運営はきちんとすべき』の両方の意見が入り乱れ、 どっちの意見も分かるものの 『なんでたかが遊びにそこまで“仕事”みたいな事を考えないといけないのか』と気が重くなってきます」
と打ち明ける。
また運営が本当に擁護しようのない不祥事を起こしてしまった場合、
「『キャラや世界観は好きだけど、あんなロクデナシの運営と知りつつ付いて行って良いのか』という罪悪感をずっと背負い続ける事になる上に、外野からも蒸し返されるため、精神がすり減ってしまう」
と葛藤で疲弊してしまうようだ。
延々と続く議論「恐らく決着は永久に付かない」
ユーザー同士では他にも議論することがたくさんある。
「どのぐらい関連発言や二次創作を検索避けすべきか」 「どのぐらい『実在モデルの情報』を把握した上で二次創作すべきか」 「どこからが『キャラや実在モデルの尊厳を犯す』ラインか」
といったやりとりが延々と続き、「恐らく決着は永久に付かない」と女性は考察する。さらに議論は「派生作品の解釈違いや、舞台版(いわゆる2.5次元)の出演者の不祥事や観劇マナーなどの話題に飛び火することもある」という。熱心なファンなら熱くなる話題だろう。
しかしすべての議論を追う必要はなく、そうしたコミュニティとは距離をおけば済む話ではある。だが、ファンとしてそれもできないもどかしさを抱えているのだろう。最後に女性は、
「ソシャゲの問題と言うとだいたい『ガチャの課金地獄』『生活に支障をきたすほどの周回地獄』が取り沙汰されますが、それ以外の地獄もあるという話をもう少し取り上げて欲しいものです」
と本音を明かした。
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