1962年ワールドカップに「ガラケーを持つ男性」、タイムトラベラーか? 真相は…
1962年チリで開催されたワールドカップ決勝戦後を写した象徴的な写真に「タイムトラベラー」が潜んでいると、ネット上で話題になっている。
問題のシーンは優勝国ブラジルのキャプテン、マウロ・ラモスがチリで優勝トロフィーを掲げている歴史的な瞬間だ。ラモスに近づこうとする記者やカメラマンの一団をよく見ると、何か時代にそぐわないガジェットが目に入る。
中央に背中を向けて立つ人物の手にまるで“ガラケー”のようなものが握られているのだ。この人物はそれで優勝トロフィーを掲げるラモスを撮影しようとしている。その奇妙な物体は、ラモスの人の目にも留まり、彼はそれをじっと見ているようにも見える。
スマートフォンに取って代わられ、その役目を終えつつあるガラケーだが、60年代にはもちろん販売されていない。この人物がスマホ普及以前のタイムトラベラーで、ガラケーを持って過去にタイムスリップしたとでも言うのだろうか?
どうやら、この人物が手に持っているものはボックスカメラという当時のカメラのようだ。ボックスカメラとは、片方にレンズ、もう片方にフィルムが装着された四角いシンプルな装置で、1960年代半ばまで人気のあった撮影ツールだ。
このようにスマホや携帯電話のような形をしたガジェットが昔の写真に写り込んでいる例は他にもある。TOCANAでも報じたように、1938年に撮影された映像に、雑踏の中で女性が手を耳に当て、まるで携帯電話を使用しているとしか思えない動作をしている様子が記録されていたりする。この女性は当時実験段階だった無線電話機を使っていたことが明らかになっている。
また、歌手エルヴィス・プレスリーの最後のコンサートでスマホにそっくりの物体を掲げる女性が映り込んでいる。おそらく当時のカメラだと思われるが、その形といい光沢といい現代のスマホにそっくりなのだ。
他にも、1995年に行われたボクサー、マイク・タイソンの試合のリングサイドにスマホを持つ人物が映り込んでいると噂される映像もある。ただ、デジタルカメラブームの火付け役となったカシオQVやLogitechといった当時のカメラではないかという指摘がある。
参考:「The Sun」ほか
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