3年連続の初戦PK戦勝利、3年目は「楽しかった」 矢板中央GK藤井陽登が勝利を手繰り寄せる

2022年1月1日(土)23時8分 サッカーキング

PK戦でシュートストップし、叫ぶ矢板中央GK藤井陽登 [写真]=野口岳彦

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 第100回全国高校サッカー選手権大会の2回戦が12月31日に各地で開催され、2大会連続ベスト4の矢板中央(栃木)は2−2(PK 3−2)でインターハイ準優勝の米子北(鳥取)を退けて、3回戦進出を決めた。

 シーソーゲームの行方を決したのは矢板中央の主将GK藤井陽登(3年)。PK戦で3人目からの3連続ストップで勝利を引き寄せた。「相手の情報としてGKの動きを見てくるというところがあったので、先に飛ばず、自分が決めた方向に飛ぶと決めていました」と振り返る。

 1年生から矢板中央のゴールを守っている藤井は第98回大会の県予選決勝の佐野日大戦、本大会1回戦の大分戦とPK戦で勝利の立役者に。第99回大会も県予選決勝の宇都宮短大附戦、本大会初戦(2回戦)の徳島市立戦をPK戦の末に勝ち上がると、3回戦の東福岡戦もPK戦で勝利した。今大会も含め、PK戦の初戦勝利は3大会連続だ。

「最後まで動かないことを意識して、あとは相手との駆け引き。去年、一昨年とやってきたことをと考えました」と、やはり経験が生きたようで、「(PK戦が)3年連続なので、今日は楽しかったです。これまではプレッシャーや緊張もあったりして自分の硬さもありましたけど、今回は結構リラックスして、楽しかったです」と経験に裏打ちされたビッグセーブだった。

 チームの戦いとしては一時逆転をしたものの、試合終盤に同点とされた。「2失点目は自分の技術のミスです。外に弾けばというところだったので、やってしまったと思いました」と悔やんだが、「チームを救うのはGKだと思っているので、PKで勝たせられてよかったです」と殊勝に語った。

 3年生となり守護神としてだけでなく、主将としてもチームを引っ張る立場。「先制されてからは、下を向かずにと声をかけて後半に点が取れれば勝てると思っていました。チームを前を向かせて戦わせるところで、しっかり戦ってくれたと思います」とチームを鼓舞し、PK戦に入ってからも先にシュートを失敗した「寮の同部屋」というMF大畑凜生(3年)に対して「『俺が止めるから下を向くな』と声をかけました。チームを引っ張る存在で、チームに対してもそうですが、救おうという思いで気合が入って止められました」と、語っている。

 日本一を目標に掲げ、まず第一関門を突破した矢板中央。1月2日の3回戦では初めてベスト16に進出を果たした関東第一(東京B)と対戦する。

サッカーキング

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