佐賀東が逆転勝利で初の準々決勝進出を決める 10年ぶりの日本一を目指した富山第一は3回戦敗退

2024年1月2日(火)13時57分 サッカーキング

佐賀東が準々決勝進出 [写真]=須田康暉

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 第102回全国高校サッカー選手権大会3回戦が2日に行われ、佐賀東(佐賀)と富山第一(富山)が対戦した。

 2年ぶり13回目の出場となる佐賀東は、1回戦で丸岡(福井)と対戦すると、スコアレスでPK戦に突入かと思われた80+6分に、劇的な決勝弾を奪い1−0で勝利。続く2回戦では帝京大可児(岐阜)に3−1の快勝を収め、3回戦進出を決めた。

 一方、9年連続34回目の出場となる富山第一は、2回戦から登場すると京都橘(京都)と対戦。前半に先制を許したものの、後半に2得点を奪って逆転。名門対決を2−1で制し、3回戦に駒を進めた。

 試合は、開始早々に富山第一がスコアを動かす。5分に右サイドからロングスローを投げ入れると、センターバックを務める山本大心が打点の高いヘディングで競り勝つ。ゴール前に流れたボールを、稲垣禅太郎が体を張りながらボレーシュートに持ち込み、シュートは佐賀東のGK中里好佑に防がれたものの、ボールは佐賀東の選手に当たってゴールイン。富山第一が先制に成功した。

 リードを許した佐賀東だったが、28分にハーフライン右でボールを受けた宮川昇太がターンからドリブルで中央にカットイン。逆サイドの右近歩武に繋ぐと、持ち運びながら右足に持ち替えて放ったシュートは、ファーサイドのポストに当たってゴールへと吸い込まれた。さらに直後の29分には、カウンターの流れからボールを持った佐賀東の宮崎空夢が、右足でDFのギャップを通すスルーパスを供給。完全に裏へと抜け出した西川葵翔が、相手GKの動きを見ながら冷静にニアサイドへ流し込み、佐賀東が前半で逆転した。

 後半に入っても佐賀東の勢いは止まらない。57分に右サイドでボールを持った宮川が鋭いドリブルからクロスを送ると、ゴール前で待ち受けていた宮崎が頭で合わせて追加点を奪取。60分にも、右サイドから蹴り込まれたクロスに対して飛び出した富山第一のGK魚住秀真のミスを見逃さず、右近が4点目を挙げる。

 64分には、左サイドでパスを受けた右近がボックス内に侵入して鮮やかなキックフェイントから右足でシュートを放つ。GK魚住はなんとか弾くが、こぼれ球を最所大星が押し込み佐賀東が5点目を獲得。結局、試合は5−1で終了し、勝利した佐賀東が初のベスト8進出を決めた。一方、能登半島地震の影響で保護者の応援バス運行が中止になるなど、苦しい状況で戦い抜いた富山第一は、3回戦で姿を消すこととなった。勝利した佐賀東は4日、『柏の葉公園総合競技場』にて開催される準々決勝で、名桜(秋田)と堀越(東京A)の勝者と対戦する。

【スコア】
佐賀東 5−1 富山第一

【得点者】
0−1 5分 オウンゴール(富山第一)
1−1 28分 右近歩武(佐賀東)
2−1 29分 西川葵翔(佐賀東)
3−1 57分 宮崎空夢(佐賀東)
4−1 60分 右近歩武(佐賀東)
5−1 64分 最所大星(佐賀東)

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