インハイ決勝のリベンジに燃える日ノ本学園…MF久永望生「悔しさを忘れたことはない」

2019年1月5日(土)14時27分 サッカーキング

1ゴール1アシストの活躍で勝利に導いた久永望生 [写真]=吉田孝光

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 第27回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は4日、兵庫県三木市内で2回戦の8試合が行われた。

 夏の全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)で準優勝の日ノ本学園高校(関西2/兵庫)と、関東地域予選決勝で十文字(関東2/東京)を下して1位通過してきた修徳高校(関東1/東京)の対戦は、後半に2得点を挙げた日ノ本が2−0で勝利した。

 1得点1アシストをマークして勝利の立役者となり、日ノ本を4大会ぶりのベスト8進出に導いたMF久永望生は、1、2年次はスタンドから応援する立場だった。冬の高校女子選手権のピッチに立ったのは、今大会が初めて。1回戦では不発に終わったが、この日は修徳の粘り強い守備を見事に攻略した。

「修徳の守備は甘くなかったけど、(味方同士で)走るところは走って、最後は滑ってでも(ボールに触り)点を決めようとしていた」と久永が話した通り、ふたつのゴールはどちらも、懸命に体を寄せてくる相手より、わずかなタッチの差で決めた、執念とも言えるゴールだった。

「田邊友恵先生から『信じて走れ』って言われて、クロスを信じて走ったから得点が取れた。普段の練習から(アシストの渡邊那奈に)『絶対に(ゴール前に)入るからクロスを上げて』と言っているので、それが出せたかな」と、久永は嬉しそう。

 先制点のアシストシーンについても、「右サイドから走ってくる味方を信じて、(クロスを)上げて得点が決まった。信じてよかった」と笑みをこぼした。

 しかし、日ノ本の優勝を阻もうとする次の壁も相当に厚い。1回戦で優勝候補の藤枝順心高校(東海1/静岡)を下し、2回戦では専修大学北上高校(東北3/岩手)に11−0の完勝を収めてきた、インターハイ女王・常盤木学園高校(東北1/宮城)との対戦が決定。夏のインターハイの決勝カードが、準々決勝で実現した。

 その際には0−3で日ノ本が完敗を喫しており、田邊監督も「(常盤木は)強いんですよ…」と、いつも通りの弱気な発言。それでも「インターハイのリベンジができる」と、夏の借りを返すチャンスを得た。

「控えにも役割をハッキリ与えたらやれる選手たちがいる。スタメンでもおかしくない選手もいるので、常盤木相手にもやれるかな」と、総力戦で挑む。

 来季は、プレナスなでしこリーグ2部のニッパツ横浜FCシーガルズでプレーすることが内定している久永も、「インターハイで悔しい思いをしている、絶対に勝ちたい相手。負けた悔しさは今まで1回も忘れたことはない。冬にリベンジして、自分たちが日本一を獲れるように頑張ってきた。プレーも気持ちも強くなってきている」と、夏からの成長の跡を発揮するつもりだ。

文=馬見新拓郎

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