女子サッカー選手の年俸ランキング10【2024】
2025年1月8日(水)15時0分 FOOTBALL TRIBE

全世界で視聴者数が35億人を超えるサッカーは、間違いなく最も人気のあるスポーツの1つだ。ビッグクラブやハイクオリティな選手、そして世界的な企業のスポンサー契約が揃うサッカーシーンは、非常に収益性の高いスポーツとして成長を遂げた。
男子サッカー分野では、日々歴史を塗り替える数百万ドル規模の移籍金や契約が話題になっているが、ここでは女子サッカーに焦点を当ててみたい。2024年の世界の女子サッカー選手の最高年俸ランキング、トップ10を紹介しよう。1位に輝いたのは?日本人選手はランクインしたのか?

10位:トリニティ・ロッドマン(アメリカ)
2024年のパリ五輪で、優勝アメリカ女子代表の決勝ゴールを決めた注目の若手FWトリニティ・ロッドマン(ワシントン・スピリット)が10位にランクインした。代表とクラブで重要な役割を果たすロッドマンは、契約更新時に約28万1千ドル(約4,417万円)の年俸を獲得。父は元プロバスケットボール選手のデニス・ロッドマンで注目度は高く、ピッチ外での収入を加えると多くの有名選手を凌駕していると言われている。

9位:クリスティン・シンクレア(カナダ)
2023年に40歳にしてカナダ女子代表から惜しまれつつ引退したFWクリスティン・シンクレアだが、現在41歳にして、所属クラブのポートランド・ソーンズでは引き続き重要な役割を果たし、年間約36万ドル(約5,650万円)を稼ぎ出している。キャリア終盤にこれほどの額を稼ぎ出していることは称賛に値するだろう。

8位(6位タイ):マロリー・スワンソン(アメリカ)
アメリカ女子1部ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)とアメリカ女子代表のスター選手であるFWマロリー・スワンソンもこのランキングに名を連ねた。2025年にチーム名が変わったシカゴ・スターズ(旧シカゴ・レッドスターズ)から約40万ドル(約6,300万円)の年俸を受け取っている。

7位(6位タイ):マルタ(ブラジル)
「年齢はただの数字」と教えてくれるのがブラジルの38歳のレジェンドFWマルタだ。2024年4月にブラジル女子代表からの引退を正式に発表したが、所属クラブのオーランド・プライドでは未だ勢いを維持している。最近では、同クラブをNWSLシールドとNWSLチャンピオンシップ制覇に導いた。年収は約40万ドル(約6,300万円)と伝えられている。

6位:アーダ・ヘーゲルベルグ(ノルウェー)
2018年に女子バロンドール初受賞の栄誉を勝ちとったノルウェー女子代表のFWアーダ・ヘーゲルベルグ(オリンピック・リヨン)。リヨンですでに9年以上プレーしているヘーゲルベルグは、最近クラブから新契約を提示された。正確な年俸は公表されていないものの、約40万ドル(約6,300万円)を受け取っているとされている。

5位:キーラ・ウォルシュ(イングランド)
2022年に、イングランドのマンチェスター・シティからスペインのバルセロナへ移籍したイングランド女子代表のスター選手MFキーラ・ウォルシュ。この移籍を境に年間47万6千ドル(約7,476万円)の契約を手にした。現在27歳のウォルシュはプレイメーカーでもあり、守備的ミッドフィールダーとして活躍しており、バルセロナの中盤で重要な役割を担い続けている。

4位:ソフィア・スミス(アメリカ)
NWSLを代表する存在であるFWソフィア・スミス(ポートランド・ソーンズ)は、2024年のパリ五輪でアメリカ女子代表が金メダルを獲得する際に大きく貢献した。スミスの年俸は50万ドル(約7,833万円)を超えており、これはNWSL史上でも歴史的な数字のようだ。年齢は24歳であり、順調に成長を続ければアメリカ女子代表を背負い、女子バロンドール受賞の可能性も期待できるだろう。

3位:サム・カー(オーストラリア)
3つの異なる大陸のリーグ(Wリーグ/オーストラリア、NWSL/北アメリカ、FA女子スーパーリーグ/ヨーロッパ)でゴールデンブーツを獲得した唯一の女子サッカー選手として知られるFWサム・カーは、現在所属するチェルシーとの2度目の契約更新により、56万ドル(約8,772万円)の年俸を得ている。2020年に同クラブに加入した31歳のカーは、エマ・ヘイズ監督の下でWSL3回の優勝を果たした。しかし、現在キャリアのピークを過ぎたといわれており、今後さらなる高額年棒に契約を更新するのは難しいと予想されている。

2位:アレクシア・プテジャス(スペイン)
バルセロナに所属するスペイン女子代表MFアレクシア・プテジャス。バルセロナの育成組織出身で、スター選手揃いのチームにおいても重要な存在だ。2023年5月に契約を更新。当時チームで最高となる年俸約72万8千ドル(約1億1,384万円)と推定されており、バルセロナにとっていかに重要な存在であるかを物語る金額となっている。バルセロナでは通算430試合以上に出場190ゴール以上を記録し、30の主要タイトルを手にしている。

1位:アイタナ・ボンマティ(スペイン)
2023年と2024年の女子バロンドール受賞者であるスペイン女子代表MFアイタナ・ボンマティ(バルセロナ)が、現在トップを席巻するのは当然のことかもしれない。リーグとUEFA女子チャンピオンズリーグでの素晴らしい活躍が評価され、バルセロナで新契約を締結。2025年までの契約だったところ、ジョアン・ラポルタ会長らは2028年までの契約を提示し、世界で最も高収入の女子サッカー選手となった。正確な金額は明らかにされていないが、年俸は約100万ドル(約1億5,632万円)に近いとされている。