槙野、“最大の目標”W杯に向け秋本コーチと自主トレ「コンディションは最高」

2018年1月10日(水)19時9分 サッカーキング

7日、本格的に始動した槙野が自主トレを公開した

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 DF槙野智章(浦和レッズ)が過去最高の状態で2018年シーズンに挑む。

 7日に元陸上選手で、現在はサッカー選手やプロ野球選手、ラグビー選手など数多くのプロ選手を指導するスプリントコーチの秋本真吾氏と約2時間の自主トレを実施。年末から軽いジョギングや筋トレなどで体を動かしていた槙野が本格的に始動した。

「走り」のトレーニングに取り組み始めて5年目を迎えた。秋本コーチの下でトレーニングを始めた当初は走りの基礎を身につけ、4年目の自主トレでは初速を上げるトレーニングに着手。自身の5年前の映像を見て、「恥ずかしい」と苦笑いするほど変化を遂げた。

「ボールが奪える、相手から抜かれない、というのは自分がいい状態でスタートできている時です。できる限り、どんな状況でも自分がいい状態を作ったところからスタートしたい。準備と予想を高めたいし、それにつながるトレーニングをしています」

 昨シーズン前の自主トレ合宿で秋本コーチが「サッカーに落とし込まなければ意味がない」と話していたように、ピッチで通用する走りを強化する必要がある。今回の練習でも、センターバックの細かい動作をヒヤリングしながら、その場で“サッカー選手用”のスプリントトレーニングを作り出していた。

「話しながら進めるやり方は僕に合っている。秋本さんはできている部分、できていない部分をはっきりと言ってくれますし、僕の要望に対して、そこを重点的に鍛えるトレーニングに瞬時に変えてくれる。臨機応変にできて、いいトレーニングになっています」

 今年で31歳になる槙野は、「ロシア・ワールドカップは年齢的にもラストチャンス」と発破をかけて、自身を磨いてきた。日本代表では昨年10月のニュージーランド戦からの4試合すべてでフル出場を果たし、定位置をつかみつつあるが、それでも槙野には「確実に代表に選ばれるとか、確実に代表のポジションを奪っているという思いは一つもない」という危機感がある。だからこそ、オフの期間を活用して「自分の中で今、何ができていて、何ができていないのか」を整理して体を動かした。シーズンインに向けてコンディションは良好。「自分の中で一番いい。最高ですね」と笑顔を浮かべた。

「ワールドカップが自分にとって最大の目標です」。サッカー少年時代に抱いた夢を、現実のものとして手繰り寄せるために、槙野智章は今日もトレーニングに励む。

取材・文=高尾太恵子

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