田中裕介が現役引退「夢のようなサッカー人生でした」…横浜FM、川崎F、C大阪、岡山などで活躍

2023年1月10日(火)18時25分 サッカーキング

現役引退を発表した田中裕介(画像はオーストラリア時代) [写真]=Getty Images

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 SHIBUYA CITY FC(東京都社会人サッカーリーグ1部)は10日、同クラブ所属のDF田中裕介が2022シーズン限りで現役を引退することを発表した。現役引退後、同選手はSHIBUYA CITY FCを運営する株式会社PLAYNEWの執行役員に就任することも併せて伝えている。

 田中氏は1986年4月14日生まれの現在36歳。桐光学園高校卒業後の2005年に横浜F・マリノスに入団した。加入直後はなかなか出場機会を得られなかったが、2008シーズンを機に出場機会が増加。左右のサイドバックを主戦場として活躍した。2011年には川崎フロンターレへ完全移籍。主力として4シーズンにわたって活躍した。

 その後はオーストラリア・Aリーグのウェスタン・シドニー・ワンダラーズを経て、2015年夏にセレッソ大阪に加入。2016シーズンの明治安田生命J2リーグでは33試合に出場し、クラブのJ1昇格に大きく貢献した。2017シーズンはJリーグYBCルヴァンカップと天皇杯全日本サッカー選手権大会の“2冠”を経験。2019年にはファジアーノ岡山に加入した。3シーズンにわたってプレーした後、2022年からはSHIBUYA CITY FCに入団。カテゴリーを変えて、サッカー選手としてのキャリアを続けていた。

 現役引退に際し、田中氏はSHIBUYA CITY FCのクラブ公式HPを通じてコメントを発表した。

「この度私田中裕介は2022シーズンをもってサッカー選手人生から引退する事を決断しました。サッカーを始めて30年、高校を卒業してプロの世界に飛び込んでから18年が経ちました。人生の大半をサッカーと共に過ごしてきた今、私が抱える感情は2つあります」

「1つは『夢のような長い道のり』だったなという事です。サッカーボールを蹴り始めてから今日まで自分では想像もできなかった長い道のりを走ってくる事ができました。小さい頃の夢であったプロサッカー選手になれた事も、そこから18年間もプレーできた事も、多くの苦しみを感じた事も、その苦しみを遥かに超える喜びの数々を経験できた事も全て夢の中にいたように感じています」

「もう1つは『感謝』です。自分のサッカー人生を振り返って胸を張って言える事はサッカーを通して最高な方々に出会えた事が1番の幸せでした。シルクロードSC、町田JFC、桐光学園、横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、Western Sydney Wanderers、セレッソ大阪、ファジアーノ岡山、SHIBUYA CITY FC。地元東京の小さなクラブチームから始まったサッカー人生。そこから今日に至るまで私が所属した全ての素晴らしいクラブ、スタッフ、サポーター、選手の皆様と出会えた事で本当に素晴らしいサッカー人生を送る事ができました。皆様のおかげで今の自分があります。感謝しております」

「最後に両親へ。小さい頃から自分の挑戦を応援してくれてありがとう。スパイクが壊れたらすぐに新しいスパイクを買ってくれて、常に身体に良いものをと栄養にも気を遣ってくれたね。おかげで大きな手術を一度もする事なく、ここまでこれたよ。無理して走ってきたボロボロの脚を見て今年で辞めようと思うと伝えた時に『充分すぎるくらいに楽しませてもらったよ。ありがとう』。この言葉を言われた事が最高に嬉しかったよ」

「『生まれ変わっても同じサッカー人生を歩みたい』。心の底からそう言える最高で夢のようなサッカー人生でした。本当にありがとうございました!!」

サッカーキング

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